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「ここで血肉喰うより生かして定期的に喰った方が絶対得やん」
語尾に音符がつきそうな程上機嫌になった彼は自分の指を軽く切ってそれを私の口に突っ込んだ。鉄臭い、なんとも言えない味と喉奥までものを突っ込まれた不快感で軽く嘔吐けば先程よりもかなり低い声で「逃げなや」と馬乗りになってきた。
『んぐ…ッんゔ、ぅ』
「あは♡ええ眺めやなぁ」
女に馬乗りになりま苦しんでる姿を見て喜ぶなんて相当な狂人だ。ロボロさんを呼ぼうとして、ふと違和感に気が付いた。
…彼にはお守りが効いていない？
低級の霊はまだ辺りにふよふよと漂っているがこの人だけは平気そうだ。かといってお守りが機能してない訳でも無さそうだ。
『(この人、もしかして…)』
「んー…あんまり時間掛けた無いねんなぁ」
指を抜いた彼は私の顎に指を添えて目を無理やり合わせる。瞬きした瞬間ペリドットの瞳は桃色に染まっていて、完全に油断していた私はその眼を見てしまい体の自由を奪われてしまった。
「この目って便利やなぁ…人を操れるわ何やらで。いやぁ低級とはいえインキュバス食っといて良かったわ」
魅惑眼の影響かじわじわ熱を持ち始める体に彼はニコニコ笑いながら頬に触れる。
『あ、なた、は…』
「俺はな、人間やで。バケモン喰って能力を持った、な」
そう淡々と告げた彼は「早速逃げへんよう契約しようなー」とワイシャツのボタンに手を掛ける。
『な、に…して…』
「ん？いやぁ逃げれんように本契約結ぼうと思ってな」
本契約。それは以前暴走しかけたチーノが教えてくれた体液同士を交換して結ぶものでとても強力なものだったはず。
『やだ…っそんなの、しない…！』
「嫌なん？しゃーないなぁ」
抵抗しようにも体は思うように動かないし目の前の彼は指を絡めて握りズキズキ痛む首元をぺろりと舐めてきた。途端にそこから痛みでなくなんとも言えない感覚に体がゾクゾクと震えた。何、今の…
「インキュバスの目、つったら得るもんなんて決まっとるやろ♡」
『は…ッ、へん、たい…っ』
一緒に気持ちようなろうな♡なんて甘ったるい声を出しながら鎖骨を甘噛みされ、もう限界だと彼を呼ぼうとした瞬間。
「____オイ」
念じる前に風が舞い、ガキィン！という音が鳴り響いた。
『え…』
「お？おもろそうなん来たな！」
「お前…この子に汚い手で触れんなや！」
そこには怒りを顕にし、今まで見た事ない位憤り声を低くしたロボロさんがいた。
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まる(プロフ) - 続編あるのちゃんと見てなくて、｢あとがき」で心臓止まるかと思った…その後の安心感ったらありゃしない…ww 続編見てきます！ (2023年4月11日 2時) (
レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
お月様 - うわ〜〜！推しが守ってくれるってヤバイよ！次の章も楽しみにしてます！ (2021年3月12日 17時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ@絶望少女です。(プロフ) - ねぇ…推しが尊いんですが！？どうしたらいいんだよｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫオ！！・゜・(つД｀)・゜・ (2021年3月6日 17時) (レス) id: a5be711894 (このIDを非表示/違反報告)
海猫0126 - こんばんは！小説面白かったです^^これからも投稿がんばって下さい！ (2021年3月5日 20時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ちなみに初見です。好きです。() (2021年2月28日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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