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最近になって色んな妖に襲われるようになった私は事前に対応出来るようにとグルッペンさんの家へとお邪魔して勉強していた。
「これとか分かりやすいと思うで」
『ありがとうございます』
家主不在の為トントンさんが私でもわかりやすいだろう本を幾つか持ってきてくださった。有難く読ませてもらっていればコーヒーとクッキーまで用意して下さりいたせりつくせり。トントンさんは妖界のスパダリですね。
『トントンさんが人間だったら結婚したい…』
「な、に言っとんねん」
そう簡単に言うんじゃありません！と顔を赤くして叱るトントンさんはとっても可愛い。だけどそれを言ったら更に怒られるのは目に見えてるので大人しく黙っておく事にした。
そしてページを捲り本に目を通せば気になる内容が書いてあって、それを指でなぞりながら目で追った。
『…これって昔話？』
人になりたい妖がいた
妖になりたい人がいた
出会った二人はなりたいが為に互いを喰らいあった
人は妖に、妖は人に
互いになりたいものになれた二人が幸せになれたかは定かではない
…と言った内容のものだ。
「あーそれ、俺も知っとる」
『昔話ですか？』
「ようわからんのや。でも小さい頃に長から聞いたことがあんねん」
洗濯物を干し終えたらしいトントンさんが言うにはごく稀に妖の力を喰らい力を手に入れることの出来る人間が存在するのだとか。しかし大半は強力な妖の力に呑まれ死んでしまうらしい。
「ホンマにごく稀におんねん。妖の力を手に入れることの出来る人間が」
『…なんでそんなことを』
「…なんでやろうなぁ」
俺にはわからへん、とトントンさんは洗濯物を入れていた籠を手に部屋から出ていった。
妖だって生きている。トントンさんやチーノは実際私に触れたり話したり、笑ったりしている。
生きているんだ。
普通の人には見えないだけで、確かにそこにいるんだ。
『…そんな彼らを喰らって力を得る人なんて、本当に居るのかな…』
まあ極稀らしいし平気だよね、と軽く背伸びをしてすっかり冷めたコーヒーを啜った。
グチュ、ゴリュ
「____まだや。まだ、食い足りひん」
その日の深夜。
男子高校生の服のみが残った赤い海の中、ペリドットの双眸が怪しく光り夜空を見上げた。
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まる(プロフ) - 続編あるのちゃんと見てなくて、｢あとがき」で心臓止まるかと思った…その後の安心感ったらありゃしない…ww 続編見てきます！ (2023年4月11日 2時) (
レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
お月様 - うわ〜〜！推しが守ってくれるってヤバイよ！次の章も楽しみにしてます！ (2021年3月12日 17時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ@絶望少女です。(プロフ) - ねぇ…推しが尊いんですが！？どうしたらいいんだよｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫオ！！・゜・(つД｀)・゜・ (2021年3月6日 17時) (レス) id: a5be711894 (このIDを非表示/違反報告)
海猫0126 - こんばんは！小説面白かったです^^これからも投稿がんばって下さい！ (2021年3月5日 20時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ちなみに初見です。好きです。() (2021年2月28日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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