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31. ページ32

「最近何か変化は無いか?」
『相変わらずです…』
「そうか」

一ヶ月ごとにグルッペンさんの元へ赴き状況報告を行う。いつものように妖に狙われてます、学校ではチーノやトントン、家ではショッピとシッマに守ってもらってますと伝えれば眉間に皺を寄せた。

「問題は何が原因で寄せ付けてるのか、だが…」
「匂いの場合もあれば偶然の場合もあるんよなぁ…なんやろ、体質って片付けるのもちゃう気がするんよな」
「少なくとも妖の類が関係しとるのはあるやろうな」
「おうどこから沸いて出た大先生」
「ピポ☆」

所謂てへぺろをした大先生がいつの間にかソファーに腰掛ける私の後ろに立っていて肩に腕を回していた。それを見て青筋を浮かべ錫杖を手にするトントンさん、顔を青くする鬱先生。

「どの面下げてこの子の前に姿表してるんですかねぇお前ホンマ再起不能にさせんとアカンのちゃうか?お?」
「待って待ってインキュバスの僕がそんなんなったら引退する!インキュバス辞めてサキュバスにならんとあかんくなる!」
『?』
「Aは聞かへんでいいからな」

鬱先生とトントンさんのやり取りに首を傾げれば隣に座っていたチーノに耳を塞がれる。声が聞こえなくなった静かな空間で私は出されたアイスティーを啜った。

※※

gr side

「…それで?そう言うってことは何か確証でもあるんだろうな?」
「さすがグルちゃん!勿論やで」

トントンに殴られそうになってるのを止めてやり話を掘り下げる。大先生はえっとな?とこの前の出来事を話し始めた。

「僕がこの前作戦失敗した言うたやろ?」
「インキュバス族のお香使ってしこたま怒られた奴やな」
「過ぎた事やしええやん。それでな」
「「良くねぇよ」」

声を揃えてキレるチーノとトントンを無視して大先生は話を続けた。

「あの子、直ぐに効かへんかった」
「?」
「…あのお香、普通の人間であればどれ位で効果が出る?」
「人間には強すぎて毒やからな、ホンマに嗅いですぐレベルやで」
「…なのに少し会話してから反応が出た、と?」
「せやで」

その類に長けてる大先生が嘘をつくことは無い。つまり彼女自身に何かあると言うことになる。

「…これは街ではなくA自身を調べる必要があるな」

小さく呟いたそれに皆は頷き報告会を終えた後俺達はAと別れたのだった。

(チーノは?)
(Aを家まで送りに行ったで)
(青春やなぁ)
(それアイツの前で言うなよ?狐火で焼かれるぞ)

.

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まる(プロフ) - 続編あるのちゃんと見てなくて、「あとがき」で心臓止まるかと思った…その後の安心感ったらありゃしない…ww 続編見てきます! (2023年4月11日 2時) (レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
お月様 - うわ〜〜!推しが守ってくれるってヤバイよ!次の章も楽しみにしてます! (2021年3月12日 17時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ@絶望少女です。(プロフ) - ねぇ…推しが尊いんですが!?どうしたらいいんだよォォォォォォォォォォオ!!・゜・(つД`)・゜・ (2021年3月6日 17時) (レス) id: a5be711894 (このIDを非表示/違反報告)
海猫0126 - こんばんは!小説面白かったです^^これからも投稿がんばって下さい! (2021年3月5日 20時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ちなみに初見です。好きです。() (2021年2月28日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒瀬 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年2月15日 20時

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