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「じゃあ、行ってくるね」

涙目で首を振って腕を伸ばすA。
今日は彼女はペ神に連れていかれ身体検査をするそうだ。ちなみに俺は別の任務を言い渡されとる。面倒くさ。

「ダメやでAちゃん。ゾムは今日お仕事やから」

小さい子を宥める様に頭を撫でながらそう言うが首をふりやだやだの一点張り。俺にめっちゃ懐いてくれとるのは嬉しいけど、なんでそこまで懐いとるんやろ?

「Aちゃんわがまま言うたらアカンよ?ペ神もゾムも困っとるで」

そう大先生が手に触れようとした途端、Aはその手を叩き落とした。

顔には怯えてる表情が浮かんでいる。

『っ、やだ』
「A?」
『きらい…っ、やだ…っやだ!』

ペ神の後ろに隠れて白衣をぎゅっと掴むA。
過去に何かあったんかな。分からへんけど、今俺には何も出来ひんからな…

「とりあえずこのまま検査してくる。話も出来たら聞いてみるよ」
「ん、頼むわ」

ペ神にAを託して手を叩き落とされた事に落ち込む大先生を引きずり、俺はグルッペンの元へと向かった。

※※

「…なぁなぁ、おっちゃんとお話せぇへん?」

"神"って雑面を着けた人が私の目を真っ直ぐ見る。
その目をじっと見返し本心を伺う

「どうして大先生は嫌いなん?」
『…あのひと、かくしてる』

そう言えば目の前の人はふむ、と顎に手を置いた。
あの人は本当の自分を隠して近付いてくる。それが堪らなく怖くて、嫌なのだ。

「でもそれだけで嫌いになるんは可愛そうやと思うよ?」
『…それだけなら、まだいいもん』

ぎゅっと服の裾を掴む。
手に力を込めすぎて白い指は赤くなっていた。

「…どういう事なん?」
『…いたかった』
「…殴られたん?」
『んーん。ふくやぶかれて、"イイコト"しようって』
「!」

脳裏に浮かぶのはドロドロとした気持ちの悪い記憶。泣き叫んでも、腕を伸ばして抵抗しても、助けてくれる人は誰もいなかった。

だから本心を見せない人間は信じてはいけない。信用してはいけない。だって痛い事をするから___

「…辛かったなぁ。そっか…」

目の前の人は泣きそうな声で私の手を両手で包んだ。
その温もりがすごい安心するのと、温かいので、じんわり涙が滲んだ。

「一応、検査はさせてな」
『…けんさ?』
「Aちゃんの体に他に異常が無いかの検査やね。痛くないから、な?」

そう雑面を横にズラしながら笑いかける 人の目を見る。

澄んだ青空の様な瞳に、私は素直に頷いた。

.

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くまくまちゃん(いろ)(プロフ) - おもろいです!夢主ちゃんが可愛すぎますっ!見た目年上でも中身絶対年下じゃん…(12歳) (2020年11月5日 23時) (レス) id: 8a3f9ddf1c (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - だ!より、とりあえず、夢主ちゃんが、可愛い(°∀°) (2020年9月24日 5時) (レス) id: e0b0a3b941 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛っかったです。(作文風)せーの、「はげー」すいませんした (2020年7月29日 5時) (レス) id: c58c36be65 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - 夢主ちゃんかわぁぁぁぁ!!悪戯好きなのかわいっ!みんなも夢主ちゃんと言おう!せーの、「はげー」(((ごめんなさい (2020年7月28日 23時) (レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
茉鈴(プロフ) - まって?この子好きなんですけど。可愛い顔して怖いこと言うさ?毒舌の子?が好きなんよー!!!ごめん独り言です。 (2020年7月26日 17時) (レス) id: 3c50c30f7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒瀬 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年6月29日 15時

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