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「…親は？」
『パパとママ、いたよ。でも、ぶきみだ、っていって、ここでくらせって』
「…なんでなん」
『かみと、おめめ』
そう言って少女は生糸のようなさらさらの髪を掴んで持ち上げる。
『"ばけもの"って、いわれた』
「っ」
『だから、かおもみたくないって』
悲しそうに言うその子を俺は抱きしめた。
なんでなん？自分の子やのに。
なんで見た目が普通と少し違うだけの普通の子を化け物だなんて言えるん？
『？？？』
「…なぁグルッペン」
「…なんだ」
「この子、ウチで可愛がったろ？」
「勿論、同意だ」
『う？』
腕の中でハテナを浮かべる少女を優しく撫でる。無言だが目を細め上機嫌になる姿はまるで兎のようだ。
「なぁA」
『ん』
「今日から俺らが家族やで！」
『…かぞく？とじこめる？』
「そんなんせぇへん！一緒にお出かけしたり飯食うたり、楽しいこと沢山しような！」
小さな体を抱き上げてくるくると回る。Aは最初はびっくりしていたものの、嬉しそうに頬を染めていた。
「そうとなると部屋だが…」
「用意は明日になるやろ？なら今日は俺の部屋でええやん」
そう言えばトントンがアホ！とチョップを頭にたたき落とす。痛いんやけど？！
「いやいや待て待てゾム、そうは言うても男女やろ？アカンて」
「童帝の癖に説教か？」
「なんやとお前今ここで粛清してもええんやぞ」
腰に提げている粛清剣の柄に手をかけるトントン。
すると腕からするりと抜けたAはとことことトントンの前にやって来て、見上げた。
「…へ？」
『…だー、めっ！』
すると途端に頭を振り上げてトントンのお腹に頭突きをかます。すると、
「ぶふぉっ？！」
なんとトントンはその衝撃にお腹を抑え、蹲ったのだ。
あの巨体の、戦闘員としてほぼ最強のトントンが、だ。
『いじめ、だめっ』
「い、いじめや…ない…で…っ」
それだけ言うとトントンは床に落ちて沈黙した。
いじめを成敗した、と思ってるのだろうかAはくるりと回転し、俺の方にダイブしてきた。
『えらい？』
「お、おお…偉いで…？」
困惑する中腕の中で嬉しそうな声のAを撫でる。表情を崩さず満更でもない顔をしていた。成程クーデレか。
「…とりあえず今日はゾムに預けても大丈夫だろう」
ずり落ちたメガネを直しながらグルッペンはそう言い、今晩は彼女は俺の預りとなったのだった。
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くまくまちゃん(いろ)(プロフ) - おもろいです！夢主ちゃんが可愛すぎますっ！見た目年上でも中身絶対年下じゃん…(12歳) (2020年11月5日 23時) (
レス) id: 8a3f9ddf1c (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - だ！より、とりあえず、夢主ちゃんが、可愛い(°∀°) (2020年9月24日 5時) (レス) id: e0b0a3b941 (このIDを非表示/違反報告)
闇(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛っかったです。(作文風)せーの、「はげー」すいませんした (2020年7月29日 5時) (レス) id: c58c36be65 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - 夢主ちゃんかわぁぁぁぁ！！悪戯好きなのかわいっ！みんなも夢主ちゃんと言おう！せーの、「はげー」(((ごめんなさい (2020年7月28日 23時) (レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
茉鈴(プロフ) - まって？この子好きなんですけど。可愛い顔して怖いこと言うさ？毒舌の子？が好きなんよー！！！ごめん独り言です。 (2020年7月26日 17時) (レス) id: 3c50c30f7a (このIDを非表示/違反報告)
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