素は絶対に見せないとか無理だったわ

トラウマ 54話 ページ17

Aside

『えっと』


『もう………いないんだ』


姫「へ？あ！思い出した！あの道路でトラックが来たのに止まってた子ってもしかしてAちゃん??」


ザワザワ


『あ』


姫「ていうことは、もしかして身代わりになって血を流してた人って！Aちゃんのお父さん?!」


〈え？それってやばくね〉
〈身代わりって〉


姫「じゃあお母さんは？」

まるで自分が名探偵になったかのようにペラペラと喋り出す



姫「わかった!!後を追って」


〈さすがにそれはないだろ〉

『ｯ!!』


〈え？まじでw〉

〈それはやばいわー〉

〈人殺しじゃん〉


ドクンと心臓が飛び跳ねた


姫「じゃあ頑張ってねー人殺しちゃんw」(小声)


幸い朝早かったため聞かれる人は少なかったでもそれも作戦だったことに気づくのはそうあとの話ではなかった



みんなからは避けられ


〈近寄るな！〉


〈人殺しが〉




姫花からは………

姫「www気分はどーおー??人殺しちゃんw」




『もう………やめて………』




姫「いいの？全校生徒に晒すことも出来るんだよー？そしたらそれこそあんたの人生はwwwww」



姫「あんたなんか好かれる人間じゃないのよw」



9「何やっとるん？」



姫「は？」


『え？』



9「もう録音したんよね〜」



姫「黒田さん何やってるの？」



9「ん？人助け？」



9「ほら行くよ」



『え？あ』



9「大丈夫……じゃないよな」



『あ、あの……』



9「あ、言い忘れとったな黒田棗よろしく」


9「先生!!ほいこれちゃんと聞きな」


『あ、』



ガラガラ


『あ、あの』



9「お礼いらんよ」



『でも……』


9「じゃあ友達なって!!」


『え？そんなことでいいの？』


9「ええのええの、私はAって呼ぶから好きに呼んで」


『じゃあ棗ね(*^^*)』


9「Aは笑った方がええよ」




そこからは、姫花が転校し、私は自分を隠すためぶりっ子を始めた



自分を隠しもうあんなことが起きないように

檻の中の少女 55話→←記憶 53話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す