【歌い手】Is she loved by…？

二十話。 ページ22

「ちがっ、ちがうっ！！！！俺はっ！！あいつに握らされたんだっ…！！」

「な、なるせ、落ち着け、！俺はわかってるから、！」

「うるさいっ！！あらきだって、アイツの味方してたくせにっ！！」

なるせちゃんとあらきさんが争う声が聞こえる。

「まふまふっ！まふまふ、おい！…嘘、だろ？なぁ、心優しいお前がそんなの人に向けるわけないよな…？？」

「…ぁ……ぅ」

そらるさんがまふくんの肩を揺らしている。
まふくんは放心状態で、口をパクパクさせながら母音だけを発している。

私が二人はやってない！と叫ぼうとしたとき、

「さかたん…！あのね、二人に呼ばれて、部屋に入ったらっ…」

「うん、言わんでええよ、怖かったな、？」

「…おい、坂田、おまっ…」

そらるさんや96ちゃん、luzさんが驚いた表情を見せるが、坂田さんはまふくんを睨んでいい放った。

「…見損なったわ、…まふまふがそんなことするなんてな、」

「おい、坂田…！！！」

「…そらるさんも、八方美人は足をすくわれますよ、…あと、年上だから、とかまとめなくていいですから、」

「っ……」

そらるさんはそのまま顔をうつむかせ、まふくんは声にならない嗚咽で涙を溢れさせていた。

そして、この場にはあらきさんとなるせちゃん、そらるさんとまふくん、luzさん、96ちゃんが残った。

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