【浦島坂田船】ある船の専属絵師さんは腐女子だったようで…！？

『お二人にはやっぱり突っ込みたいところがありすぎます、』 ページ11

「フユカちゃん、ありがとうね。無茶なお願いを、」

『いえいえ、！またこうして依頼を下さるのは光栄ですよ、！』

とある喫茶店。
私の目の前にはそらるさんとまふまふさん。
恋に引き続き、急遽イラストの依頼を貰いこうして打ち合わせをしている。

…イラストに関しては何も問題はない。
だが…頭を悩ませる原因。それは二人にある。

「そ、そらるさん…！一口だけ〜、！！」

「はいはい、…ほら、」

さりげなく、パフェをあーんするそらるさん。
そしてまふまふさんもまふまふさんだ。それが当たり前のように自然と口を開ける。

さらに。
カフェのソファーは三人座れるくらい広い。
なのに…！なのに！！二人はピタリと肩を寄せあい、座っている。
肩が！！触れてる！！…なのに二人は自然体だ。

…本当に付き合ってないのだろうか。
やることがあきらかに、普通の男友達じゃない。むしろ、女友達でもやらないことばかりだ。

『……、』

チラリ。
まふまふさんに視線を送れば納得したような顔でニコニコと微笑まれる。
その笑みはなんだったのか。
それは後々知ることになる。

「じゃ、よろしくね、」

『はい、！頑張ります！』

「ありがとう、会計はいいから。まふまふ、フユカちゃん、送っていってあげてよ、」

『え、』

……そらるさんってやっぱり、イケメンだ…。


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