不良=恐怖とは限らない。【男主】

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目が覚めたら真っ白い天井が見えた。
それに、独特の匂いで此処が病院だと直ぐに理解できた。


「目が覚めたか。」

『…バーボン。』

「よせ、僕はもうバーボンじゃない。」

『じゃあ、何て呼べば…』

「君にならあだ名で呼んでもいいぞ。」

『…気が向いたらな。』

「釣れないな。」


バーボンは優しい顔で笑った。
今日はバーボン、笑ったり真剣な顔したり怒ったり、表情が渋滞してる気がする。

ほら、もうさっきは笑顔だったのに真剣な顔つきになった。


「君の今後についてだが…」

『良い処遇ではないだろうな。』

「君には少年院に入ってもらう。犯罪組織にいたからな。」


処罰は妥当だと思う。人も数人殺してる。決して許されない行為ではない。だが、命あるならどんな処罰だって受け入れる覚悟でいた。


「完全に、ではないがある程度回復し、医師が判断したら移動する。」


病室を個室にしてもらったのも警察の配慮だ。
確かに、一般人がいる病室に犯罪組織にいた人と同じ病室にしたら不愉快極まりないだろう。


『そう言えばさ…左腕が上がらないのはやっぱあれか？』

「…嗚呼。神経にぶつかって無理に取ると障害が残るそうだ。」

『…命あるだけで、いっか。』


利き腕ではないことにも救われた。
だが、利き腕ではないが片腕が使えないとなると日常的に不便だけどな。


「君なぁ…少しはショック受けたらどうだ。」

『代償と考えれば安いもんだ。』


✱


その後、医師が退院しても良いと判断した為俺は少年院へ入所した。
片腕が動かない為、周りとは少しハンデがあるがあまり変わらない矯正教育など受けた。

学力はあるので、教科指導は何とも問題がなかった。体育指導は完治はしていないのでストレッチ程度を行った。


「五十嵐、面会者が来ている。来なさい。」


ある日、いつものように矯正教育をやろうとしたら教官に呼び出された。
どうやら、面会者が来たようだ。
だが、面会者は3親等以外面会は不可とあった。
俺は親なんて絶縁状態だし、祖父母も知らない。

なら、一体誰が来たんだ？

ある一室に案内され、扉が開かれた。



「……久しぶり。」


『………京極、なんで…』


そこには、同級の京極がいた。


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暫く更新サボってスミマセン。
少年院とか分からないのである程度調べてみましたが合ってるかどうかわかりません。

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