不良=恐怖とは限らない。【男主】

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「おはよう！モヒート!!!今日も良い天気だよ!!!」


朝早く部屋に突撃させられ、布団をもぎ取られる。
コイツ、朝なのに元気すぎる。
布団を取られ、スコッチを睨みつけるが全くの効果なしだ


「ほら！学校行こう！気持ちがいい天気なんだから!!!」

『……行きづらいんだよ。』

「ん？」

『不登校の奴が急に来たら他の奴らコソコソ此方見ながら言ってんだよ。そういう目が嫌いなんだよ。』


1年の夏に流石に行かないといけないと感じ行ったは行った。だが、好奇な目で見られとても居心地が悪かった。
それに、その時には既にグループが出来ていてその場にいる事だけで少し苦痛だった。


「そんな事気にしてたの？」

『そんな事って…！俺は一番気にしてんだよ!!!』

「モヒートは頭良いんだから、孤立してもやってけるよ。嫌な顔されたら睨み返せば良い。義務教育だから、退学なんてさせられないからな！」

『んな事、易易出来るか…。』


そもそも、友達なんて作る必要も1ミリもない。
組織にいること時点で表にいる事なんて出来やしない。


「此処にいるからって諦めない。若いうちに沢山やっておかないといつか後悔するよ！」

『…わーったよ。行けば良いんだろ！』


半分折れた形で学校に行く事を承諾するとスコッチはガキのように笑った。


「ありがとう！それじゃあ、早速遅刻でも堂々と登校しようか！」

『早速かよ…。』

「考えた事は即行動すること！後回しにするとやらなくなるからね！」


✱✱✱


スコッチの言うとおり堂々と登校した。
教室に入ると授業が止まり、いくつもの視線が俺に集中した。


「い、五十嵐君ですね。」

『…。』


教師の質問を無視し、自分の席へ座った。
隣の奴は怯み、ガクブルと震えていた。


「そ、それでは授業を再開します…。」


教師も、戸惑いながらも授業を再開させた。
今学んでる分野は俺にとって全く簡単だった。

行っても行かなくても意味ねｪじゃん。と肘をついてだるそうに授業内容を聞いた。


「では…この問題を……五十嵐君。前に来て解いて見てください。」


まさかの指名された。
クラスからは「先生勇者だ…。」とか、「アイツにこの問題解けるのか？」など舐められた言葉が聞こえた。


『24通り。』


口頭で答えてやった。
「不正解だな。」とか「学校来てない奴が解けるはず無い」とか聞こえるが教師は驚いていた。


「…大正解。」


教師の声で教室内は驚きの声が上がった。


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