KAMAKURAクリニック3 (ページ5)

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舘「目黒、もうそれくらいにしてやって。」
目「くくっ。笑バレてました？」
舘「こっちから笑ってるの見えてたからね」
目「舘さんが甘々だから、お灸据えとこうと思って。」
舘「え、甘い？ちゃんと診察できたじゃん。ねぇ、A？」

うん、うんって泣きながら頷くAがなんかかわいくて抱きしめたら目黒に白い目でじとーって見られた。笑

目「あの口の開きで舌圧子入れようとすんの、舘さんくらいだって。笑触診の途中で終わらそうとするし、無言でトイレ行っちゃうしさぁ。昨日はお熱隠さず俺にいえたのにね？優しい俺がいいならやる事ちゃんとやってね。わかった？」
「はぃ…。」
舘「俺より兄貴しないでよ。笑」
目「舘さん、昔の方が厳しいお兄ちゃんしてたと思う。さ、A。今やる事はなんですか？」
「てんてきぃ…。」

素直に腕を出しながら言えたAの頭ポンポンって撫でてから、そーっと袖を捲って駆血帯を巻いた目黒。
今の今だから抵抗はしないだろうけど、Aの背中側からふわっとだけ押さえる事に。

目「針刺すのは一回だけど、点滴繋ぐ前に採血するからね。」

もう返事する余裕はないのか、言われる前に親指をぎゅっと握ったA。
さっきまで目黒に体委ねてたのを今度は俺の方にコテンともたれてくれたけど、ほんと、あっつい体。早く楽にしてやりたいな。

目「じゃあ行くよ。ここだけ頑張って。」

迷いなくスッと針を進めた目黒
俺は絶対刺す瞬間見てたいタイプだけど、Aはギュッと目を閉じてるから、いざ刺された時に腕がビクッと動いちゃうんだよね。
今日も安定にビクッとしたけど目黒もわかってるから何の問題もなく針刺し終了。

目「気分悪くない？」
「ん。だいじょーぶ」
目「よし、採血終わりね。頑張った、頑張った」
舘「点滴ひっかけないでよ。はい、少しは食べようね。」
「はーぃ」
舘「あら、いいお返事。」