KAMAKURAクリニック3 (ページ4)

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宮舘side

風邪が治ったばかりのAがまた発熱したと連絡が来たのは既に酔いが回った頃だった。
目黒が一晩見てくれるってことで、連絡を受けた後は二日酔いにならないようペースを緩め
帰り際には
「何かあったら救急に連れて来いよ。俺も岩本もいるんだから」って頼もしい一言も頂いて朝イチで帰宅。

ぐったり目黒に甘えるAも、俺には少々反抗的で。
まぁ、それも甘えの一種だと受け入れて目黒のペースに乗せられたAの診察を終えた。
採血は目黒が闘志を燃やしてるからお任せしよう。

食べられるかわからないけど、少しでも食べてもらわないと体力も落ちちゃう。
コーンフレーク、バナナ、ヨーグルト、ハチミツを少し…。
あるものグラスに入れてサンデー風にしたものを準備してると俺とは違って厳しめの目黒とAが格闘してる声が聞こえてきた。

目「はい、腕貸して。」
「なんでめめなの。採血も点滴もやだ…。お兄ちゃんはぁっ？」
目「舘さんだったらちゃんとやるの？やらないでしょ？」
「むぅ……」

目黒や、翔太からは逃げれないってわかってるくせに
左腕をめめにとられないよう、右手で袖の上からぎゅっと握って抵抗するA。
そんなのに一切動じない目黒は、Aの肩を押して仰向けに寝かせた。

目「腕隠すなら足にするからいいよ。足のがずれやすいけど仕方ないもんね。」

おいおい。
マジに足触りながら血管探し始めるからAの顔からさーっと血の気がひいて、慌てて足を引こうとするけど、かなりの力で抑えられてるのかびくともしない。
まぁ本気で足にするつもりは無いだろう。
だってAに背中向けてるけどちょっと笑いこらえた顔してるからね。

「やっ、腕だすっ！」
目「もう遅い。足でいいとこ見つけたから。」
「ねぇ、やぁだぁっ」
目「あ、岩本くんの言い方そっくりだ。笑」
「だめぇっ、消毒しないでぇっ」

Aの抵抗なんてさらっとかわして
アル綿でわざとらしく足を消毒した目黒。
アルコールが触れた瞬間、そんなに腹筋出来たんだってくらい上体起こして足を取り返そうと必死の悪あがきに
目黒もようやく抑える手を少しゆるめてくれた。