KAMAKURAクリニック3 (ページ12)

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深「Aー、もうすぐ終わるからねぇ。気分悪くない？」
「ん。だいじょぶ…」
深「そっかぁ。検査終わったらお熱下げるお薬すぐ入れてあげるからねぇ。」
「んーん。いらないよ。
ふっかさんの抱っこでお家帰る…」
岩「ねぇ、なんでよ。抱っこなら俺のが安定しない？」
「ひ、ひーくんの声…？」
岩「ほらぁっ、俺認識されてなかったじゃん。ショック…」
深「まぁまぁ。ほら、夜中の深澤の電話と同じで俺の声さ、アレなのよ」
岩「今、夜じゃねーし。」

MRIとってる技師さんや、画面を食い入るようにみてた亀梨先生、風磨が俺らのやり取りにぷっと吹き出しちゃってる。
照も恥ずかしくなったのか言い合いをやめて、Aの様子と画面を交互に見ながら検査終わりを待った。

亀「ん。髄液検査して大丈夫そうだね。先戻ってるから移動頼むよ」
岩「……はい。」
亀「Aちゃんにはキツい検査だとは思う。岩本はやらなくていいからサポート頼むよ。」
岩「わかりました。お願いします。」

技師さんが検査を終えて、Aのベッド周りで固定を外したりし始めたから俺も一緒に作業してると
後ろで照が亀梨先生に深々と頭を下げてる。

亀「ほら、そんな顔してないでAちゃんの固定外してあげて。」
岩「はい。……ふっか。俺こっち外すよ」
深「お、おぅ。大丈夫？」
岩「何が？」

だいたいの事は聞こえてたし、俺もこの後の髄液検査のことは不安に思ってるから…照の気持ちわかるよ。
泣き叫ぶAは簡単に想像つくし、辛いよね。
ストレッチャーにうつすタイミングで
また首が動いて痛いと騒ぎ始めたAを照がなんとか宥めて救急に連れて行くと既に亀梨先生と風磨とがガウンを着て準備万端で待ってくれていた。