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｢…はっ……？｣
｢もう、我慢の限界なの。
嫌いってばっかり言う敬人くんも許せないし、その後の好きって嘘に惑わされる私も許せないんだよ。
でもね、一番許せないのは敬人くんをこんな風にしちゃった周りだもん。仕方ないよね｣
普通の冗談をさらりと言ってのけるように信じられない言葉を次から次へと発するA。
｢敬人くんを悲しませたくなかったけど、さ。
私だけ見てくれればこんなことにならなかったの。私がいれば敬人くんは良かったの。
それなのに、敬人くんはそうじゃなくなっちゃったんだから。
悪いのは君達だよって、私しか教える人がいないじゃない？｣
｢や、だめ、だ、A、何する気なんだ…｣
｢ちょーっとだけ、消えない注意を教えてあげるだけだよ。本当にちょっと。
敬人くん、泣かないで。すぐ終わるよ｣
｢でも、注意なら、俺、でも……｣
これから俺の回りの家族や仲間にされるであろうことを思うと、歯の震えが止まらない。
｢行かせるわけないじゃん。みすみす逃がしたりなんてしないよ。
何で自分から敬人くんに周りの人を見させなきゃいけないのさ？｣
｢やめろ、頼む、やめてくれ……俺の周りを傷つけることだけは、本当にやめてくれ……!!｣
｢あーもう、敬人くんは無自覚で困る…
私が羨ましいのはそれだよ。命に代えてもやめてほしいっていう、その顔を私にしてくれないじゃん…。
本当は私だけ愛してて欲しいのに。私だけ、私だけ私だけ私ダケ私ダケわたしダケわたしダケワタシダケワタシダケワタシダケ敬人クンハ見テレバ良カッタノニ｣
零れ落ちた彼女の大粒の涙に動揺が隠せず、黙りこくってしまう。
｢だから私は罪を被ってでもその人たちに"注意"しないといけないの。
───許さないでね、敬人くん。｣
彼女と話し終えた途端、まともに息をしていなかったことから過呼吸気味になる。
どうすれば、
どうすれば、
どうすれば、
彼女を止められた？
彼女がこの家を出ていく直前にちらつかせた肉裂き包丁が、俺の父や母、鬼龍や神崎の体を刻むと思うと、恐怖で吐き気が込み上げてくる。
それから、彼女の｢許さないでね｣とはどういう意味なんだ？
何日も眠っていない頭でたくさんの事を考えてしまったせいか、急に訪れた眠気に俺の意識は飛んでいった。
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愛が止まらない人(プロフ) - 文学兎(三代目アカ)さん» コメントありがとうございます！書いていらしたんですか…是非見てみたいです。需要があると言って頂けて嬉しいです！時間が出来次第、作ってみようと思います！ (2019年8月23日 8時) (
レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
文学兎(三代目アカ) - 長文失礼いたしました。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 20bbbeb26f (このIDを非表示/違反報告)
文学兎(三代目アカ) - 愛が止まらない人さん» 初めまして、文学兎です！私は昔、文アルの○○してみたを書いて居ました。結果、反響は大きかった事を覚えています！需要は、とてもある事だと思いますので、貴方様の○○やってみたが私は見てみたいです。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 20bbbeb26f (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 零さん» こんばんは！(？)最高だなん言っていただいてありがとうございます！忍くんside頑張ります！ (2019年3月29日 9時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - こんばんは…(？)初めまして！小説、読ませていただきました！忍君…！( ☆∀☆)依存の蜜、最高でしたwできれば忍君sideを書いていただきたいです(´･ω･｀)無茶なこと言ってすみません(｀；ω；´) (2019年3月29日 3時) (レス) id: 87136d049a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛が止まらない人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2018年6月26日 21時
