【あんスタ】貴方へ死ぬほど綺麗な愛を。

4・依存の蜜"仙石忍" ページ13

悲恋なのかな？
夢主→忍→←あんず、みたいな？
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忍くん、忍くん、忍くん。

私は掠れた使い物にならない声で、何度も君の名前を呼ぶ。

私は、忍くんが好きなの。

死んでって言われたら死ぬし、殺せって言われたら殺す。忍くんの思い通りだよ。

だからお願い、何か欲して。

私に出来ることを、私にしか出来ないことを、どうか一つだけ心から願ってよ。

そうじゃないと私、誰にも求められないんだもの。求めてもらえないんだもの。

貴方だけが、今の私の道標だから。

こんな私を、【きらいにならないで】。
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新しく入ってきた一年の転入生、あんずちゃん。私の第一号の後輩。

それなりに可愛がってて仲も良かったから、
だから、あの子が苦しそうに私に

｢先輩、私、仙石くんが好きみたいなんです｣

って訴えられても、私は曖昧な笑顔を浮かべることしか出来なかった。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
なんで、わたしじゃないの？

私の方が、忍くんを一杯知ってるし、優しくしてきたし、ずっと一緒にいるって誓えたし、側にいられた。

あんずちゃんには悪いと思うけど、忍くんは貴方になんて渡せない。

そうじゃないと、そうでも考えないと、膝から崩れ落ちて立てなくなってしまいそうで。

ただただ虚しい嗚咽を、眼前に広がる真っ暗な空に響かせていた。

私だったら、

｢あんなに、悲しまなくても済んだのに…!!｣

私だったら、

｢こんなに苦しまなくて良かったのに…!!｣

私 だ っ た ら(あの子がいなければ)

｢もっと、たくさん幸せになれたはずなのに…｣

ぽろぽろと透明な涙がこぼれ落ちる。

心が痛くて、何か大きな物を吐いてしまいそうになって、それを何とか抑え込む。

あんずちゃんは私に相談したとき苦しそうな顔をしていたけど、そんなの足りない。

私の方が、ずっとずっと苦しい。

私だったら、
あの子じゃなかったら、
私だったら、
あの子みたいなら、
私だったら、
あの子がいなかったら。

さっき吐きそうになった物は、嫉妬とか悔しさとか、そんな物よりもずっと大きくて、でも愛しくて、壊れそうだ。

あの子が、いなければ。

そう強く願ってしまった私は、気持ちを閉ざすように目をつぶって強引に眠った。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

遅れてすみませんでしたぁ！！
(^q^)
リクたくさん来てて嬉しいです。
ただ一つ問題なのは作者の更新の遅さ。

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