幸せな家族のはなし３ (ページ19)

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［５］変わらない素直さページ19

智side

「うんめぇ～！やっべこれ！やっべ！」

「翔、いくらなんでも口に詰めすぎだろ。笑」

「そうなの叔父さん。
翔はいっつもこれなの。笑」

大興奮でトマトパスタを頬張る翔に、
お酒が入った叔父さんがケラケラ笑う。

それも気にしない翔はきゅるって大きな目を向けて
美味しいと頷きながら、もぐもぐ、もぐもぐ。笑

それを見た叔父さんはまた大笑いして
「あ～久しぶりの翔のリスだ～可愛い～！」と
謎のテンションに上がりまくり。笑

まあ確かに翔のその食いっぷりは
いつも気持ちいいし、可愛い。

それもほぼ毎日作ってるこっちとしては
毎回その反応が凄い嬉しいし。

けど、叔父さん。

「うわーパンパン！笑」

「んっ、でるからやめて！」

「んははっ♪」

さすがにお酒回るの、早くない？笑

そうして。

右側でじゃれ合う叔父さんと翔に笑いながら
反対側を見ると双子ちゃんが仲良く食事中。

「潤、あれ取って～」

「ん？ハンバーグ？」

「ん。それとパスタ」

「お皿貸して」

空になった和のお皿を受け取った潤が
オードブルの小さめのチーズハンバーグを
2つ乗せて、パスタを少量盛り付ける。

パスタは元々魚介類が苦手な和だから
聞かずともトマトの方。

さっきペペロンチーノも食べてたから
やだってわけじゃないだろうけど、
トマトの方が気に入ったみたいだし。

「今日はよく食べるね」

「でしょ～？
うちのコックの料理が美味しいから」

「それはありがとう。笑
ほい、どーぞ」

「ありがと」

当たり前のように和の食べられる量を
乗せて、テーブルへと置いてあげる潤。

褒められた潤も先程の翔の反応も合わせて
嬉しそうで、こちらまで笑みが浮かんでくる。

それから2人して同じタイミングにお箸を取って、
パスタを口へ運んで、美味しいって笑い合って……

「んふふっ」

ほんと可愛いな。
うちの双子ちゃんは。

何しても見てるだけで絵になる。

あっ。

今度みんなをモデルに書いてみようかな？

気が向いたらだけど。笑

それも良さそう。

「……」

うん。

冷静に考えても。

うちの弟達って
みんなイケメンじゃん？

それも外見だけってことじゃなくて、
性格も優しくて、人から好かれる素質もあって……

まさに完璧じゃん。

おお。

改めてうちの弟達凄くない？

4人ともそうなんだよ？

うん。凄いな。

にぃは4人が世界一だと思う。