［３−６］ ページ47
翔side
コンコンコン
「はーい」
自室で午前中に授業する生徒の書類をまとめ
来月のスケジュール調整していたとき
一度目のノックが3回。
スケジュール帳をパタンと閉じながら
応答するとガチャリと開かれたドア。
「翔にぃ、朝ごはん出来たよ」
「お、分かった」
ひょっこり顔を出したのは
少し満足そうに微笑む潤だった。
なんか朝なのに潤が俺を呼ぶの、新鮮だな。
スケジュール帳をカバンへしまって
潤と一緒に部屋を出る。
すると目の前にドアが開けっ放しの雅紀の部屋。
「早く起きろや馬鹿！」
和の呆れたような言葉と同時に
ムスッと膨れてるのが横顔から分かる。
どうやら二度寝した雅紀を起こす途中らしい。
潤起こしに行くときに俺が
1回起こしたんだけどな。笑
でもおでこをペチンと叩かれても
和の手を掴んで起きる気配がない雅紀。
このままじゃ本気で和拗ねちゃうぞ〜。
「起きろよ、もう……」
あーほら。
せっかく朝ごはん作ってくれたのに
機嫌損ねちゃいそうだぞ。
雅紀も楽しみにしてたくせに……
「ん？」
モゾっと動いてちらっと俺を見る
雅紀に首を傾げる。
あれ……これもしかして……
「……」
あ、やっぱり。
ありゃ完全に狸寝入りだ。
ったく。
いくらさっきの潤みたいに嬉しそうな顔を
和がしてたってしつこいと嫌われるぞ雅紀。
「潤」
「ん？」
和と雅紀の様子を隣で見てた潤へ呼びかけて
コソッと耳打ちしてやる。
これは俺が手伝ってやらないと。
伝えられた潤は驚いて少し眉を寄せたけれど
もう一度苦労する和を見て仕方ないなーと頷く。
心做しか、いたずらっ子な顔をして。
「和、ちょっと離れてー」
「あ、翔にぃ。え？ 離れるの？」
「うん。そう。
よし、潤、レッツゴー」
「はーいよっ♪」
少し体の重心を移動させて動きを溜めたあと
勢いよく雅紀の部屋へ入る潤。
それから少し離れた和を通って
狸寝入りしてる雅紀のベッドへダイブした。
「うえっ？！」
当然、いきなり飛びかかってきた潤に
声を上げる雅紀。
すごいものを見た顔で俺を見る和へ顎だけで
クイッと意図を教えてやれば、察した和が
むすーっとした顔で雅紀へ飛びかかった。
「うあ、ちょ……重っ、翔にぃ！」
「ははっ。困らせた罰だよ」
双子の下敷きになっている雅紀が
俺へ助けを求める。
けど今回は雅紀が悪いから止めてやんない。
それにいつもの逆で面白いからさ。笑
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あい(プロフ) - お返事ありがとうございます。私は潤くんが好きなので潤くんのお話も楽しみにしながら読ませてもらいます( ＾∀＾)これからも楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 14時) (
レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
あやりゅ。(プロフ) - あいさん» あいさん、コメントありがとうございますm(*_ _)mご感想、本当に嬉しくこれからの執筆の励みにもなります！どうかこれからもあたたかい心で彼らのはなしをご覧いただけると幸いです(^^♪ (2019年6月7日 14時) (レス) id: 4f4f43ef84 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちわ、楽しく読ませてもらってます(^^)これからも更新楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 12時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやりゅ。 | 作成日時：2019年5月25日 0時
