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雅紀side
「あー！ 和今カメ投げただろ！」
「へっへー雅紀にぃが余所見して、あ！ 潤！」
「お先〜」
「うわ待ってコースミスった！」
目の前でカーブしたり飛んだりする車。
もう何百回ってやってるそのゲームは
未だ白熱した戦いを兄弟で繰り広げていた。
「うわ、誰ここにバナナ置いたの！」
「よっしゃ抜かせた！」
「くそ、インコース突っ込むってマジかよっ」
現在の1位は最短ルートを熟知している和。
そして少しの差を開いて潤が2位。
さらに差が開いて3位が俺となっている。
やっぱ和も潤も強い〜！
俺もそこそこやってたのにな！
「あ、アイテム発見」
走る道に置かれてるアイテムボックス。
流れるままに取ると途端にロケットへ変化する。
「げっ、なんか早ぇーのがきてるなっ！」
「うわ、雅紀にぃキラー拾った！」
「よしっ今から追いつくぞー！」
進行方向を操作するだけなのに驚くスピードで
前2人の距離を縮めていく。
それからキラーが終わったあとに
もう1つ見つけたアイテムボックスを通過して。
「あれ、これは、まさか……！」
「なに？ ちょっと待って嫌な予感がする！」
「あ！ 雅紀にぃ！ それ投げろ！」
俺の反応に大きく差を開いていた
1位の和が嫌な顔をする。
チラリと俺の画面を見た潤は
イキイキした顔でゴーサイン。
迷わず俺はトゲトゲした青いカメを空中へポイッ。
「行くぞ和！ くらえー！」
「うーわ！ やっぱりな！ ちくしょー！」
「ナイス雅紀にぃ！」
投げたカメはそのまま先頭を走る和へ直撃。
大幅にタイムロスした和の隙を見て潤が
すぐさま抜き走る。
俺もかなり距離が縮まって、
3人ほぼ縦並びの状態だ。
「アイテム発見ー！」
「待ってよなんで雅紀にぃそんなに
アイテム取るの上手いの！？」
「あっ！ またキラーだ！」
「んでなんでそんなにアイテム運いいんだよっ！」
アイテムミラクル連発のおかげで
2位の和といい勝負に持ちかかる。
そうしてれば1位の潤とも差がなくなって
3人すったもんだでラストスパート。
「ぬわーいけるか！」
「絶対負けねー！」
俺と潤の声がリビングに響いてく。
「よっしゃ2位！」
「うわ、雅紀にぃ和抜いたの？！」
自分の順番が3位から2位へ変わる。
あとちょっとだ。
あと2つカーブを終えればそのまま直線になる。
だからなるべく速く抜けなきゃ。
目の前の、潤を抜けば……！
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あい(プロフ) - お返事ありがとうございます。私は潤くんが好きなので潤くんのお話も楽しみにしながら読ませてもらいます( ＾∀＾)これからも楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 14時) (
レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
あやりゅ。(プロフ) - あいさん» あいさん、コメントありがとうございますm(*_ _)mご感想、本当に嬉しくこれからの執筆の励みにもなります！どうかこれからもあたたかい心で彼らのはなしをご覧いただけると幸いです(^^♪ (2019年6月7日 14時) (レス) id: 4f4f43ef84 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちわ、楽しく読ませてもらってます(^^)これからも更新楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 12時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやりゅ。 | 作成日時：2019年5月25日 0時
