51話 ページ10
涼介side
｢伊野尾ちゃんとヒカル君は？｣
伊｢ほえ？｣
ヒ｢む？｣
｢出会い的な話、無いの？｣
酷く驚いた顔をした2人
そんな驚くかな？
伊｢…まぁ、俺とヒカルについては良いじゃない
な、ヒカル｣
ヒ｢おうおう、俺と伊野ちゃんのは良いのよ｣
2人して何か言いにくい事があるのか？
｢…そんなに言えない出会い方なの？｣
伊｢いや？｣
ヒ｢全く｣
じゃあ言ってよ！
と言う俺の願いはそっと飲み込んだ
無理に聞いても不快な思いさせちゃうかもだし
本人達は全くそんな事ないって言ってるけど
伊｢さてと、俺達そろそろ帰ろっかな｣
｢え？｣
ヒ｢何よその反応｣
いや、てっきり俺
｢…ご飯食べてくかなって思ってた｣
伊ヒ｢！！｣
もう外も暗くなって来たし、夜ご飯にするには丁度良い時間な気がするし
本心は、雄也がまだ帰ってきてないし、ダイちゃんはこんな状態だから、今伊野尾ちゃん達が帰ったら俺1人って言うか
寂しいって言うか
……俺、いつの間にこんなに1人が嫌になったんだろう
昔は諦めがついてたのに
そんな俺の表情を汲み取ったのか
伊野尾ちゃんとヒカル君は
伊｢｢じゃあもうちょっとお邪魔させて貰おうかな｣｣
優しい笑顔でそう言った
------------
伊野尾ちゃんのリクエストで夜ご飯は和食テイストに
なるかと思いきや、
ヒ｢嫌だね、俺は洋食が良いんだ！毎日毎日和食ばっかで飽きたんだよぉ！｣
伊｢はい？何言ってんの？和食に飽きたって文字は無いんだよ！白飯に焼き魚、日本人なら愛すべき献立だろ？｣
ヒカル君と伊野尾ちゃんの口喧嘩が勃発した
かれこれ30分は繰り返してる
この調子だと雄也帰って来そうだなぁ
すると、
ヒ｢あー！！もういいよ！山田君、俺も手伝うから和と洋、両方作ろう｣
｢え、両方って……材料あるかな｣
そういや、冷蔵庫の中に何が入ってるのか確認していなかった
と思い、覗き込むと
｢…あ……。｣
ヒ｢どした？｣
伊野尾ちゃん……ごめん。
-------------
伊｢………。｣
ヒ｢お前作って貰ったのにその不貞腐れ用はねえだろ？｣
｢伊野尾ちゃんほんっとにゴメン！｣
冷蔵庫には、食材自体があまりなくて
ある物で作って出来たのは、オムライス
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きんとき(プロフ) - やまたかさん» コメントありがとうございます。有難いお言葉です、頑張りますので暖かく見守って下さればと思います (2020年1月23日 23時) (
レス) id: 979c554592 (このIDを非表示/違反報告)
やまたか - 移行おめでとうございます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きんとき | 作成日時：2020年1月22日 23時
