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結局、夜は眠れなかった。もう妃は決めてしまったのだろうか。もし、万が一、その妃が嫉妬深かったりなんかしたら、彼との交流であった文通も、出来なくなったりするのではないか……。そのような負の連鎖を繰り広げていれば、残り数時間しかない夜を過ごすのは、あっという間だったように感じた。
すると、バンバン、とドアが叩かれた。朝早くから客人なんて珍しい。この時間では、まだ母も起きていないので、私は慌ててドアを開いた。
そこにいたのは、どこか見覚えのある銀髪の男だった。やけに洒落た人が来たものだ、と目を丸くしていれば、その男は私を見るなり不快そうな顔をした。げ、なんて声も聞こえた気がする。
「……あんた、仮にも女なんだからさぁ、もっと肌に気ぃ使ったら?」
硬直してしまうのも無理はないだろう。
普通の人なら、初対面の人にそんなことを言われれば、怒るに決まっている。Aだって、確かに私はすぐ夜更かしをしたりなんだりするから、指摘されても仕方ないといえばそうなんだけど、でも、でも!……と、いった感じに、思うはずだった。
だが、Aの反応は違うものだった。見覚えのある銀髪。洒落た服。この人をバカにするような口調……。
「……い、ずみ?」
Aが彼の名を口にしたころにはもう、彼の頭は下にあった。泉はAがはいていた靴を適当にぬがすと、自らが持っていた、……キラキラした、ガラスでできたような靴を差し出した。彼が何故ここにいるのか、今何をしているのかもわからず困惑するA。泉は立ち上がると、Aに靴をはくように顎で示した。Aはなにがどういうことだかわからないなりに、流されるがまま、靴に自らの足をそっといれた。サイズはピッタリだった。
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