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外伝31 ページ45

大きな獣がジョンの上にのしかかっている。白い肌の獣はぬるぬるとした体液で濡れていた。

「こら、シーツが汚れちゃうだろう?」

「良いじゃない。昨日あんなにやったんだから今更汚しても大した違いはないでしょ?」

 ベッドの上で、ジョンは自身にのしかかるジェベリアを見る。醜い獣だ。目玉がたくさんあるし、口は大きく裂けていて、歯がない。しかしどこか美しく、蠱惑的ですらある。ジェベリアが、粘性の強い唾液でぬめった太く長い舌でジョンの顔を舐めた。

 ジョンは自由な右手でジェベリアの頬を……頬と思わしきところを撫でた。ジェベリアはくるくると喉から声を出した。上機嫌に尾を揺らし、ジョンの右手に頬擦りする。

 手はジェベリアの皮膚をなぞっていく。頬から首へ。ふざけ半分に喘いでみせながら、ジェベリアは身体を強くジョンに擦り付けた。

「そろそろ起きないと」

「もう少しだけ……まだ時間はあるじゃない」

 ジェベリアはそう引き留める。確かにまだ時間はあった。そもそも、今日は休日だったし、その日はジョンに予定はなかったのだから。ジェベリアはお願い、とねだる。その様子はまるで犬のようだった。尾をゆらゆらと振りながら、ジョンの頬を舐める。

 仕方ないねとジョンは呟く。ジェベリアは外ではつれない態度なのだが、家ではこうして甘えてくるのだ。面倒な時もあるが、まあ可愛らしいものである。

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(プロフ) - 素晴らしいお話、ありがとうございます。楽しみに待っています (2021年7月22日 13時) (レス) id: 1f55a4bce5 (このIDを非表示/違反報告)
つーちゃん - ください (2021年7月4日 14時) (レス) id: 84f4461b32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミクミキ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年5月28日 23時

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