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第三十一話 ヒトミ ページ32

「ああ……いいっすよ。どうぞ」


ヤバい、今日が命日じゃね?

頭の中ならこんなふざけたことが言えるのだが、あいにく今はそんな状況じゃない。
ドロモスワークスカンパニーの者……そして、弊社の情報漏洩。思い出しただけでも冷や汗が出て来そうだ。まぁつまりは、アクセス痕跡から住所特定。そしてセキュリティを突破した人物の排除だろう。

…本気で今日が命日なんじゃないのか?

「ありがとうございます。お邪魔しますね」

彼女はにっこりとした笑顔で家に上がって来た。めっちゃ怖い。


「…なぁひとちゃん…いや捨て駒さん、いい案があるんだが……ここは俺に任せてくれ。」

マコトが小声で話しかけて来た。こいつ俺の事捨て駒呼ばわりするようになったぞ。
案…大体予想は出来る。どうせ
『俺は茶を用意しとくから、適当に話しといて!!!』
とでも言うのだろう。

「捨て駒さんは大人しく茶でも入れといてくれ。俺が話しをつけてやる」

ほら見ろ思った通り……


……は???



「じゃあ、そう言う事で。あ、スザンナさんこちらです〜」


……大人しく茶でも入れといてくれ…?
マコトにも心があったんだな。

「はぁ……」

スザンナさんとマコトが別室へ移動したところで、俺は大きな溜息をついた。



…………………



おい…これはどういう状況だ。

「あ、ヒトミ!やっと茶が入ったのか!」


マコトがスザンナさんの頭に触れ、そしてスザンナさんは一ミリたりとも動かない。


「おいコラ……マコトお前異能力使っただろ。」

「いやぁ使わざるおえない状況になって……てへぺろ!」

マコトの能力は相手の意思を押し潰し、新たな人格を作り操ることができるもの。ただ、あくまで『押し潰す』だから自我が強かったり、他人の呼びかけなどで思考が復活したりするらしい。

「……はぁ…」

とりあえず、俺が居ない間何があったのかをマコトに聞いた。


最初に「うちのセキュリティシステム突破したのはあんたらか」的な事を聞かれたらしく、その質問に勢いあまって「そうだ!俺たちがやった!!!」と元気よく返してしまい、そのすぐ後に
「ヤベェ何かされる前に止めないと」と思ったらしく、能力を使ってしまったらしい。


「まぁ良い機会じゃないか。存分に質問出来るぞ!そうだな…まずは何を聞こうか…」

こうなってはもう止められない。俺はマコトを黙って見つめていた。


「そうだ!お前の本当の目的……その紙に書いてみな!!!」




スザンナさんの手が、ボールペンを握った。

第三十二話 ミランダ→←第三十話 トツキヨ・テンム



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りおーね(プロフ) - 修正終わりました〜 (2019年3月28日 12時) (レス) id: c9f96cbb66 (このIDを非表示/違反報告)
りおーね(プロフ) - 少し修正します (2019年3月28日 12時) (レス) id: c9f96cbb66 (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 祝!続編!!頑張りましょう (2019年3月27日 22時) (レス) id: 43e3ad1e0e (このIDを非表示/違反報告)
零霧―ゼロキリ―(プロフ) - 長めじゃなかったですね、更新終わりました!あと、続編を作る必要があるみたいなんですが…どうすればいいですかね? (2019年3月27日 21時) (レス) id: 64e187c771 (このIDを非表示/違反報告)
雷夜@馬鹿な小説家(プロフ) - 修正完了しました! (2019年3月27日 20時) (レス) id: 4f6eef4efb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミクミキ x他9人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年3月21日 17時

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