第十二話 スザンナ ページ13
「……ふぅん」
面白いニュースがあったの。謎の人物が、カンパニーに手紙を出したんですって。しかも、裏の仕事も知っているようだったらしいわ。
ああ、盗み聞きして良かった。こんな素敵なネタ、聞き逃すわけにはいかなかったから。私はパソコンをいじりながら、そう考える。
接続された履歴を斜め読みしていって、見慣れないIDを探す。怪しいものをある程度絞り込んで、それらを徹底的に調べ上げていくだけの、簡単な作業。
すぐに目当てのものは見つかった。通信の痕跡を消そうともしていないのには、ある意味感心さえしたわ。よほどの馬鹿なのか、あるいは消す理由もなかったのか。
住所は簡単に特定できた。ふぅん、案外近くに住んでいるのね。私はそんな事を呟きながら、大きく伸びをする。
「楽しそうだわ。ねぇ、フィー。あなたもそう思わない?」
椅子にしている妹に、そう語りかける。返事はない。そういえば、猿轡をしていたっけ。それに、目隠しも。外してあげようかしら?ううん、だめよ。しばらく、このままにしておきましょう。そうした方が、面白いわ。
でも、そうね。私はふとひらめいて、指に力を込めた。すると、指先はぱっくりと割れて、そこから赤い血液が滴る。けれど、それらはテーブルを汚す前に、小さな種に早変わり。
その種を、どうするのかって?
私は立ち上がり、フェシリアを仰向けに転がした。はだけてあらわになった乳房。それを引き千切り、そこに種を埋め込む。フェシリアは悲鳴をあげようとしたみたいだった。猿轡だから、できなかったみたいだけどね。
さあ、咲いて?
私がそう願うと、埋め込まれた種は、フェシリアの中で成長していく。芽吹いて、蔓を伸ばして、やがて真っ赤な薔薇の花を咲かせていく。深紅の薔薇。まるで血のような。フェシリアが身悶えするのに関係なく、薔薇はどんどん彼女を犯していく。
ああ、愉快だわ!私は大笑いをしながら、部屋を出た。
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りおーね(プロフ) - 修正終わりました〜 (2019年3月28日 12時) (レス) id: c9f96cbb66 (このIDを非表示/違反報告)
りおーね(プロフ) - 少し修正します (2019年3月28日 12時) (レス) id: c9f96cbb66 (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 祝!続編!!頑張りましょう (2019年3月27日 22時) (レス) id: 43e3ad1e0e (このIDを非表示/違反報告)
零霧―ゼロキリ―(プロフ) - 長めじゃなかったですね、更新終わりました!あと、続編を作る必要があるみたいなんですが…どうすればいいですかね? (2019年3月27日 21時) (レス) id: 64e187c771 (このIDを非表示/違反報告)
雷夜@馬鹿な小説家(プロフ) - 修正完了しました! (2019年3月27日 20時) (レス) id: 4f6eef4efb (このIDを非表示/違反報告)
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