, ページ3
冴と関係が薄れてきたらへんのとき、
僕はふつうに生きていた。
起きて、飯食って、寝て、課題を終わらす。
それをループしていた。
でも、寝る前になると思い出す。
綺麗な冴が僕を食べようとしている姿が、
僕をそのたびに、泣きじゃくってしまう。
多分、今の僕を見ると、冴は
「泣くな。」
って言ってくれるだろうな。
季節は少し肌寒く、蜻蛉が空を舞っている、
秋桜は人によって潰されている。
テレビでは、冴がでていた、
冴が、ゴールを決めて、小豆色の髪が靡き、
エメラルドグリーンの瞳には歓声が写っていた、
「糸師選手!今のお気持ちを!」
メディアの人が冴に聞きに来ていた、
「……会いたい人がいるからどけ、」
「!?会いたい人って誰でしょうか!!!」
「恋人ですか?!!」
「…うるせえ。通られろ。」
「糸師選手!」
「糸師選手!」
僕はテレビを消して、
机に頬杖をついて、こう思った、
(冴に喰われたい。僕も冴を喰い殺したい)
想いはいっしょなんだ。
そんなことずっと考えていながら、
Riinを開いた。
{冴、優勝おめでとう、
僕、家で待っているから、}既読
僕は冴が好きな、甘くない珈琲をついで、
僕が好きな甘いコーヒーもついで、楽しみに待っていた、
送ってから、五分で既読がついた。
(既読すんの早。)
いつもなら30分かかんのに。
どうせ、んじゃ行くわとか言うんだろうな。
と、想っていた、
「えっ?」
僕は声を出し、驚いてしまった。
{もう、行けない。}
{俺は、この国でバカが生まれる瞬間を見たい。}
{日本にはずっといるけど、お前に会えない。}
ガタンッッッ!
「ふざけんなよ!!!」
僕はスマホをぶん投げ、
泣きじゃくった。
液晶は多分割れた。
{会えないってどういうこと?
俺のこと飽きたの?}既読
{そうだよ。}
{飽きたんだよ。}
悲しかった。
そんな関係だけど、僕は冴を愛せることが出来る。
だって両想いなんだから。
でも、両想いじゃなかった。
遅かった。
好きになるのには、
僕はもう生きる意味なんて無かった、
今更復讐なんて考えない。
僕が悪いから、
僕は壊れたスマホを持って、
ベットに行く、
シーツの上で僕は、喉仏を親指で押さえて、目を閉じる。
「がぁ……グググ…」
意識が遠のく。涙が喉を通らない
「愛してた気がする、さようなら、僕の神様、」
___________________
糸師冴
瀬野A
セ フレで有り、両想いだった。
17人がお気に入り
「ブルーロック」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜の妖精 - これって式浦躁吾さんの曲をもとにしてる?凄いセンス良いね (2月17日 11時) (レス) id: cd159ad3d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ