・ ページ9
.
os
「Aちゃーん？こんな遅くまで一体どこで何してたんかな？」
「んー、会社の友達と飲んでた……」「俺が電話したの気が付いた？」「でんわ……？」完全にお酒の回った貴女を見て、アカンわこの子、と溜息をつく彼。ふらふらとおぼつかない足取りで家に入ってきた貴女を抱き寄せて、頭を撫でます。
叱りたい気持ちもあるけれど、何もなくて良かったという安心の方が強いみたいです。なにせ、ついさっきまで携帯片手に部屋の中を行ったり来たりしていたくらいですから。
申し訳なくなった貴女が、ごめんね、と眉を下げて彼にキスをすると、「そんなん許してまうやん……」と唸ってしまいます。さすが貴女、彼のご機嫌の取り方が分かってますね。そのあとはいつものように二人で眠りにつきますが、朝まで抱き締めたまま離してくれなかったとか。
ut
「っ、うお、Aちゃんなんで玄関で寝とん！？」
どうやらゲームに夢中になっていたようで、貴女が帰ってきたことに気が付かなかった彼。なんとか家までは辿り着いたものの、玄関を上がったところで力尽きている貴女を発見して驚きます。
「ねむい……」と貴女が呟くと、「分かるけどこんな所におったらあかんって。風邪引くで」と言いながら引っ張り起こしてくれました。
そのまま取り敢えずリビングへと連れていく彼でしたが、ちょっと目を離した隙に貴女は寝息を立ててしまいました。
「あー、寝てもうたか……どないしよ……」起こすべきか、そっとしておくべきか。ぐっすり眠っている貴女を前にしばらく考えていますが、ふと何かに気が付いたような顔を浮かべます。
(これもしかして今ならキスしてもバレへんやつ……！？) 完全に邪念ですね！ここ最近は放置気味だったからでしょうか。いやでも、となけなしの自制心と闘った挙句、触れるだけの口付けを落とし、貴女に毛布を掛けて明かりを消します。貴女がもし気が付いていたとしても、これじゃあ怒るに怒れないかも知れませんね。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ビビ - え………？めっちゃどストライクなんだが？尊すぎる！ (2021年8月9日 23時) (
レス) id: 23a9beafd0 (このIDを非表示/違反報告)
んす - ｺﾞﾌｧと、尊い、、、 (2021年3月31日 21時) (レス) id: 2d0d3d1f38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
