え 、嘘でしょ ?【Sou】

さんじゅうきゅう ページ39

そんな風に考え事をしてたら


チャイムが鳴った



私は明か奏、または両方かなって思ってた




でも、ドアの向こうにいたのは







私が会いたくなかった人





「A〜。いたんだぁ。入るよ〜」



勝手に入って来る



待って、家の中には……





「誰あんた。ねぇ誰〜 ?」




やっぱりそうなると思った


あぁどうしよう、早く帰って



「ね〜A〜」



こっちに来る



私も大きくなったから何されるかわからない






「この子になにか用でも ?」


いぶくんは私の前に立って姉に言った


…いぶくんでも容赦しない気がする



そういう人だから



「あんたには関係ない。邪魔。退いて」




勢いよくいぶくんを睨み付ける





その睨む顔がすごく怖い



「確かに関係ないかもしれない…それでも、僕はこの子を守るように、あなたの妹さんから言われてますので」





お姉ちゃん、そんなこと頼んでたんだ




やっぱり扱い雑だなぁ…




それでも、そういう人が姉で嬉しかったりする




「…邪魔だっつってんだろ !!」


「ｯ、いぶくん !!」




勢いよくいぶくんが突き飛ばされた


どうしてそんなことばかりするの ?




「おめぇはここにいろ !!」



いぶくんのとこに行こうとすると私も飛ばされた


ごつんと頭を床に打ってしまって痛い



「いつもいつも腹立ってたんだよね〜…」




そう言うと私の右腕を思いきり踏む



「うぐぁｯ…」



痛い、痛すぎる



「何も出来ずに泣いてるだけ。うるせぇっての。黙ることも知らねぇのかよ」



あまりの痛さに踏まれてるとこを見てみる






…痣が出来てるそれは痛い





この人に会うことでこうなるのは覚悟してた







お姉ちゃん、この痛みにずっと耐えてたんだ……



申し訳なくなる





私を守るために、この人と戦ってたんだ




だからあんなに痣があった



ごめんなさいって何度も思う






私のせいで……。









「は…? ふざけんなよ…」

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