ん家3 (ページ5)

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紫side

今日の仕事は1人やけど
やっぱりメンバーの仕事も気になるなー
なんてスマホをいじっていると
スタッフさんから
少しトラブっているので
待っていて欲しいですと
休憩場所へ案内された

このあとの仕事は…っと
スマホを手に取り直したタイミングで
通知が来る
お！淳太からやん！
久しぶりに淳太とゆっくり過ごしたいなぁー
淳太は忙しいからたぶんどのメンバーも
一緒に過ごせてへんと思うねん
ライブ中は夜一緒なんみんな断られたしー

あ！そんなことより出ないと！
急いで通話ボタンを押すと
珍しくビデオ通話みたい
周りに人が居ないことを確認してから

紫「もしもーし！淳太どないした？」

画面に向かって話してみるけど反応はなくて
あれ？間違ったんかな？
そう思いつつ画面を見るけど
あれ！？これ！淳太やんな！？

紫「淳太！！どないしたんや！」
犯「中間は預かった。返して欲しくば今から指定する場所へ現金を持ってこい」
紫「お前誰やねん！」
犯「さもなくば中間の命の保証はない」
紫「わ、わかった！今から急ぐから淳太に手ぇ絶対出すなよ！」

淳太のためや！仕事なんかしてられへん！
寝転がってはいるけど
怪我ないかな？無事かな？

犯「では」
紫「ま、待ってくれ！！淳太に怪我はないんやろうな」
犯「今は何もしていない」
紫「絶対に！絶対に！！何もすんなよ！」

急いで電話を切ったのはええけど
お金や！
お金…え！俺今通帳持ってたっけ！？
いや絶対持ってへん！！
あ！！キャッシュカードや！
財布財布…

ス「濵田さーん、すみません！今日はちょっと機材が直らなくて…」
紫「あ！いや！僕もちょっと急ぎの用事ができまして…」
ス「そうでしたか！」
紫「はい！なのでちょっと失礼します！」
ス「どちらまで行かれるんですか？」
紫「えっと…○○ってところです！」
ス「そうですか。少し距離ありますけど気を付けてくださいね」
紫「あ、ここ遠いんですか？」
ス「車なら高速使えばそんなにかからないと思いますよー」
紫「ここって近くに高速乗り場ありましたよね？」
ス「はい！すぐそこですね」
紫「あぁ…なら先に銀行行かないと… 」

道中で適当に下ろせると読んでいたけど無理かもな

ス「え？お金いるんですか？」
紫「いやぁ…ちょっと…」
ス「急いでるなら一旦撮影用に下ろしている分お借します！」
紫「マジですか！？」
ス「濵田さんが持ち逃げなんて考えられませんから」
紫「ありがとうございます！！」

申し訳ないけど借りて急ぐ