ん家3 (ページ12)

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赤side

淳太から送られてきた位置情報を頼りに
全速力で走る

淳太と話しながらやからかなりしんどいけど
アホみたいに走るしかない

地図のポイントに着く後は
それっぽい小屋を探すだけや！

ちらっと見えたメッセージによると他のメンバーは
車でこっちに向かっているらしい

黄「し、しげ！誰か来る！」
赤「え！ちょっ、隠れる場所ないんやっけ？」
黄「な、ない！」
赤「もう少しやから！」

後のことなんか構ってられへん！

その時たまたま目に入った家へ飛び込んだ

黄「シゲ！」
赤「ビンゴ！」

見たことない奴が
淳太を掴もうとしている所やった

後でなんて報道されようが知らんわ！
殴ってやる！と近付いたら急いで逃げられた

赤「あっ！おい！！」
黄「シゲ！」

追いかけようと思ったけど
俺の服を掴まれる
淳太が握ってこっちを見ている

赤「もう大丈夫や！」
黄「ほ、ホンマにドッキリやなかったんやな…」
赤「それはこっちのセリフやで」

拘束を解きながら話す
甘い空気に浸りたいところやってんけど
ドタドタと音がするから多分…

桃「淳太！」
青「やっと見つけた…」
緑「怪我してへん？」
紫「どこも痛ないか？」
橙「おぃ犯人どこいった」
赤「ごめん、逃げられた…」

黄「みんな…」

淳太の目にどんどん涙が溜まっていく

桃「泣かんでよぉ…」
緑「ほら、怪我してへん？」
紫「無事なだけでよかったんやから」
橙「アホ犯人許せるわけないやろが」
青「でもホンマに怖かったで…」
赤「淳太…泣くなって」

もうメンバー揃ったし安心しての涙やろうけど
もっと安心して欲しい
俺らを頼って欲しい

ギュッと抱きしめてやると
背中にしっかりとしがみつく感覚

黄「ごめん…ありがとう…」
赤「焦ったぁ…」
緑「もう！淳太も変な企画考えんといてや！」
黄「やって…スタッフさんも乗ってくれたし…」
紫「マジで心臓冷たなったわ…」
青「それ初めて体験したわ…」
橙「とりあえず通報するな、警察来るまでん家に戻ろか」

気が抜けたのかフラフラしてる淳太を抱き上げて
移動する
まぁ車までやけど

黄「みんな…ごめんなさい」
緑「もう怒ってへんよ」
青「別に企画自体は良かったんやない？ただ本物が混ざるとは思ってなかったけど」
紫「電話は？あれは犯人から？それとも淳太と企画のスタッフから？」
黄「電話する前に俺は気を失ってたから多分犯人」
桃「マジかよ！でも合成音声やったから特徴分からへんやん！」