ん家3 (ページ11)

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黄side

みんなからのメッセージに答えていると
急に目の前が暗くなりびっくりした拍子にスマホを落としてしまった

その後急に身体が浮かんだもんやから
声も出るわ
誰やねん！ホンマに！イタズラでも怒るレベルやわ！

照史の心配してくれてる声が響いて聴こえる

少しすると身体が床に着いたけど
上から被ってる布の外し方がわからへん…
モゾモゾ動くけど中々出口が見えへんやん！

はぁ…疲れてきた…
いつも弄られても笑って許せるけど
怒りとか通り越して悲しくなってきた…

すきって言ってくるくせに…
俺が嫌って思ってのに…気付いてや…

ｶﾞﾁｬﾝ!と大きな音と共に人の気配が無くなる

さっきの気配どのメンバーにも感じなかった…
誰やったんや？スタッフ？
スタッフにいじめられてるの？
下を伝い上に被さってる布を払い除ける

目の前にスマホが落ちていた
それを拾うのも悲しくて…
手に取ると丁度電話がくる
画面にはシゲの文字

通話を押すと直ぐに大きな声で
俺の名前を呼んでくれる

黄「しげ？」
赤「よかった…無事？怪我してへん？」
黄「してへん…」
赤「今は？犯人近くにおる？」
黄「わからへん…」
赤「さっきまで居ったん？」
黄「うん…急に真っ暗になったからビックリして照史との電話が切れた…」
赤「そっか。淳太の居る場所が分からへんでな…なんかヒントない？」
黄「わからん…知らんもん…こんな所」
赤「そうやなんな。淳太も行きたくて行った訳やないもんな」
黄「はよ来てや…」
赤「うん。急いでるよ」

ずっと声が揺れてるから走ってるんやろうな…

赤「あ！！」
黄「！！びっくりした…」
赤「淳太今から説明するからスマホ操作してな？」
黄「ん」
赤「まずスピーカーにして？」
黄「した」
赤「GPS付けて？」
黄「こうかなぁ？」
赤「LINEで俺に位置情報送って？」
黄「これ？」
赤「きた！！よし！待ってろ！すぐに行く！」

さっきよりスピードを上げたのかはぁはぁ言いながら走ってる

黄「しげ通話切らんで？」
赤「わかった！ちょっとスピーカーにさせてな！照史達にも
伝えるから！」

ガサガサ鳴りながら走ってる

シゲの声にだんだん落ち着いてきた
早くメンバーに会いたいなぁなんて思っていたら
ガチャガチャと扉側で音がする

黄「し、しげ！誰か来る！」
赤「え！ちょっ、隠れる場所ないんやっけ？」
黄「な、ない！」

ひとまず武器は…なんて探すけどそんなんは無い

赤「もう少しやから！」