54話 ページ6
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五十嵐｢...僕も手伝います。｣
A｢えっ。｣
｢そんな、悪いですよ｣と言って眉を八の字にするA。
しかし、既に五十嵐は空いているモニターを起動していた。
五十嵐｢あ、残りの半分僕に回してください。｣
A｢.....えっと...どうかしたんですか？急に...｣
Aはそう言って首を傾げる。
すると五十嵐はモニターを見つめながら応えた。
五十嵐｢...伊東さんを支えたくて。｣
A｢...へ？｣
口をぽかんと開けて間抜けな声を漏らすA。
五十嵐｢...？...どうかしました？｣
A｢...いや、私を支えたくてって.....｣
Aが不思議そうな顔をして呟いていると、ハッとした表情を浮かべ、五十嵐は慌てたように立ち上がる。
五十嵐｢あ、えっと、その ちち、ちちがうんです！！！その...何ていうか.....その、支えたい？というか...無理して欲しくない、というか...｣
もごもごと弁明のような言葉を並べていると、Aはくつくつと笑い始める。
A｢...ホント、五十嵐さんって面白いです。｣
五十嵐｢え.....そ、そうですかね...｣
Aは笑いながら｢はい｣と応える。
五十嵐は少しだけほっとして、ピレス教授のメッセージの最後に書かれていた文を思い出す。
"I hope you can support her.(彼女を支えてあげて欲しい)"
その言葉をそっと胸にしまい、五十嵐は読影を行う。
残りが僅かとなった時、ふとAが｢そうだ｣と言って五十嵐の方を向いた。
A｢五十嵐さん今日コレが終わったら一緒に夕飯とかどうです？｣
五十嵐｢わ、是非是非...！｣
五十嵐はその誘いに二つ返事で応じる。
するとAは幼い笑みを見せてからモニターへと向き合う。
冷たい画面へと向けたその表情は、五十嵐へ向けたあの柔らかな笑みなどではなく、酷く影があった。
五十嵐｢.....｣
そんな様子を横目で五十嵐が見つめていただなんて、知らずに。
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奏奏奏(プロフ) - リディア94さん» ありがとうございます…！大変遅れまして申し訳ありません！続編を作成致しました！ (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - すごくいいところで話が終わってる…ものすっごく素敵で面白い話なので、続き早くみたいです！！！更新待ってます！ (2019年7月16日 15時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - あいちゃむさん» ありがとうございます！毎日少しずつではありますが頑張っていきたいと思います´`* (2019年6月29日 12時) (レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃむ(プロフ) - 毎回、更新楽しみにしてます！継続は大変だと思いますが、無理をなさらず可能な範囲で。。 (2019年6月29日 1時) (レス) id: a51c69fc03 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - 茉莉花さん» コメントありがとうございます！とても励みになります…*_ _) (2019年6月13日 22時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年6月13日 20時
