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寝入っていたオリビアをカトレアが起こし、いつの間にか用意されていたグリフィンドールカラーのローブを身にまとって大広間で朝食を取る。

顔の整った3人が並んだテーブルは他寮からもチラチラと見られ、前世から慣れているカトレアや、そんなことはどうでもいいオリビアは兎も角、ソフィアは居心地が悪そうにしている。

「最初の授業なんだっけ?」
『占い基礎よ』
「あー、あの3年の占い学の事前準備みたいな?」

おどおどしているソフィアがやはり気に入らないのか、オリビアは頻りにカトレアに話しかけてくる。

「そろそろここ出る?」
『そうね。迷ったら困るから少し早めに行きましょうか』

とっくに食べ終わって、まだ食べているオリビアを待っていたカトレアとソフィア。

ようやく満足したのかマイペースに移動しようとするオリビアに続いて立ち上がる。

「あっ!!」

ちょうど大規模な集団が通過し、ソフィアがもたついて分断された。

『オリビア...?』

カトレアはソフィアが来るまで待っていようと止まったが、スっと横にいた気配が消えたと思えばオリビアがツカツカとソフィアの元まで戻って小さな手を掴んで帰ってくる。

「行くよ」
「あ、ありがとう!!」

パッとソフィアの手を離したオリビアは、代わりにカトレアの手を握って歩き出す。

オリビアの突然の行動をようやく理解したカトレアは、花のように美しく笑うと、手を引かれながらもソフィアに手を伸ばし、そっと乗せられた小さな手をキュッと握って3人で手を繋いで歩く。

カトレアはオリビアがソフィアをあまり好んでいないことも、ソフィアがオリビアに対して苦手意識を持っていることもわかっていたが、まさかオリビアが自分からソフィアに歩み寄るような事をするとは思ってもいなかった。

「別に、あの子のせいで授業に遅れたくないだけだから」

チラリと見える耳を赤くしてまるでツンデレのようなことを言うオリビアに、カトレアとソフィアは顔を見合わせて笑う。どう考えてもそんな理由だけで迎えに行ったわけじゃないだろうに、強情なオリビアらしい。


その様子を、アシェルはスリザリンのテーブルから見ていた。

昨夜から付き纏ってくる鬱陶しい取り巻きを何とか追い払ってカトレアと話がしたかったが、せっかくの友人との時間を邪魔してはいけない。

後でフクロウを送ろうと思い、まだ声をかけてくるスリザリン生を躱して席を立つ。

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- とても面白いですっ!!物語が丁寧だし読みやすい…更新頑張ってください!! (2月6日 22時) (レス) @page8 id: cc7c78e963 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - ものすごく面白いです!!更新頑張ってください! (2021年11月29日 19時) (レス) @page45 id: a84d0456a3 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 蒼月さん» はい!私のイメージだとそうです!! (2021年9月27日 10時) (レス) id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 宵桜の館さん» なるほど!! 例えば、夢主の近くにいる不死鳥をフォークスのような紅だとしたら、夢主のアニメーガスはONEPIECEのマルコのような蒼_とかで合ってますか? (2021年9月26日 12時) (レス) id: 1cda098b14 (このIDを非表示/違反報告)
宵桜の館(プロフ) - 初めまして、楽しく読ませてもらっています!不死鳥は、色を変えてみては如何でしょうか?あくまで個人の意見ですし、蒼月さんの考えに添えているか分かりませんが... (2021年9月26日 12時) (レス) @page43 id: b0c551b146 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼月 | 作成日時:2021年5月20日 21時

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