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それから暫く談笑し、漸く人気がはけてきた頃。
「「お姉ちゃん！！」」
数か月ぶりの可愛い妹たちの声が聞こえ、カトレアは振り返る。
『チュニー、リリー！！』
反射で両腕を広げれば、次の瞬間ミサイルのように妹たちが突っ込んでくる。
後ろに倒れそうだったからか肩に少し冷たいアシェルの手を感じながらも、ぎゅうぎゅうと苦しい程に抱きしめてくる妹たちにカトレアも負けじと抱きしめ返す。
息を吸うと、懐かしい匂い。
「ペチュニア、リリー、急に走り出さないでちょうだい！」
「まあまあ、落ち着いて、アリッサ」
『お母さん、お父さん』
「遅くなってしまってすまないね」
両親も追いつき、カトレアは妹達に埋めていた顔をあげる。
妹達がヤンチャし、母が叱り、父が宥める、懐かしい光景だ。
「カトレア、良ければ君の家族を紹介してはくれないか？」
とても懐かしいが、流石に待たせすぎたらしい。
『そうね、紹介するわ。妹のペチュニアとリリーよ。金髪がペチュニアで、赤毛がリリー。双子なの』
人見知りを発動しているのか腰に抱きついたままのペチュニアと、手を繋いだリリーを紹介する。
ペチュニアはおずおずと小さく頭を下げて、リリーはにっこりと笑って「リリーです！」と元気よく自己紹介をした。
「僕はアシェル、アシェル･フォーリー。君のお姉さんと仲良くさせてもらっている」
ペチュニアとリリーと目を合わせて挨拶をするアシェルに、カトレアは思わずペチュニアとリリーの目を塞ぐ。
笑ってはいない、いつも通りの無表情でしかないが、いかんせんアシェルは顔がいいのだ。
妹達を縛るつもりは無いが、流石にアシェルに恋してもらっては困る。
そうなった時に辛いのは妹達なのだ。
何より妹達をアシェルに取られる訳にはいかない。
カトレアはシスコンであった。
「カトレア？」
「お姉ちゃん？」
「お姉ちゃん、どうかしたの？」
『なんでもないわ。えぇと、お母さんとお父さんよ』
2人の目から手を外し、後ろに立つ両親を紹介する。
『友達のアシェルよ』
「アシェル･フォーリーです。以後お見知りおきを」
「手紙によく出てくる子だね。カトレアの父のオリバーだ。こっちが妻のアリッサ」
『それから、』
「アシェルの父のルーカスです。娘さんには息子が世話になっているようで」
「いえいえ！こちらこそですよ」
⿴⿻⿸
作者の都合上、ペチュニアとリリーは双子にしています。二卵性です。
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蒼月(プロフ) - 光さん» 更新遅くなって申し訳ないです。書きたい欲があるうちに書けるだけ書きます！！ (7月1日 22時) (
レス) id: 0e64f68eac (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - 更新嬉しいです！！今回のお話も良かったです。続きも気になります！ (7月1日 20時) (レス) @page13 id: c03f77c018 (このIDを非表示/違反報告)
猫助(プロフ) - すごくよかったです！続き楽しみにしています！ (6月22日 19時) (レス) @page26 id: 5b3ee7c267 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - あいさん» もちろん良いですよ！！というか、ありがとうございます！！ (2022年6月3日 6時) (レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 蒼月さん» 自分のペースで頑張ってください！！ 友達にもオススメしても良いですか？？ 友達めっちゃハリポタ好きでwww (2022年6月3日 0時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼月 | 作成日時：2022年5月22日 1時
