46 ▶▷ ページ3
スラグホーンのクリスマスパーティー当日。
いつもは下ろしている髪を編み込み、クリスマスらしく赤と緑の飾りをつける。
20時ぴったしにカトレアが待ち合わせ場所である玄関ホールに行くと、大勢の女子生徒＿大半がスリザリン生＿がアシェルの周りをうろついており、カトレアがアシェルに近づけば恨みがましく睨まれる。
アシェルはとてもよくモテる。
純血名家＿それも王族ブラックと肩を並べる魔眼の一族＿で、魔法省の魔法法執行部長を父に、先々代の魔法大臣を祖父に持つアシェルがスラグホーンのクリスマスパーティーに呼ばれることは当然のことで、彼女たちはアシェルが自分をパートナーに選ぶのを望んでいたのだ。
彼が自分をパートナーに選んだのなら、絶大な権威も、周囲からの羨望の眼差しも、一族の安泰ですらも、全てが手に入る。
だから純血の者や、それに追随する班純血の者は、親などにどうにかアシェル・フォーリーの心を射止めてこいとまで言われている始末。
それだけアシェルの、フォーリー家の力は絶大なのだ。
そんな彼が選んだのはマグル生まれの女なのだから、恨めしく思わない筈がない。
「ごめんなさい、待たせてしまったかしら」
「いや、僕も今来たばかりだ。時間ぴったしだよ」
「そう、じゃあ行きましょうか」
スっと差し出されたアシェルの手に、流石お貴族様と思いながらも臆することなくカトレアは大人しくエスコートされる。
「外からは誰が招待されてると思う？当たっていたら１ガリオン」
「あら珍しい。そうね…日刊預言者新聞の編集長とかかかしら。ご自慢なさっていたでしょう？」
「ああ、そういえばスラグホーンが話していたね。そうだな、じゃあ僕は魔法大臣で」
貴方が言うと有り得そうで怖いわ、と肩をすくめたカトレアがいたとかいなかったとか…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 769人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼月(プロフ) - 光さん» 更新遅くなって申し訳ないです。書きたい欲があるうちに書けるだけ書きます！！ (7月1日 22時) (
レス) id: 0e64f68eac (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - 更新嬉しいです！！今回のお話も良かったです。続きも気になります！ (7月1日 20時) (レス) @page13 id: c03f77c018 (このIDを非表示/違反報告)
猫助(プロフ) - すごくよかったです！続き楽しみにしています！ (6月22日 19時) (レス) @page26 id: 5b3ee7c267 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - あいさん» もちろん良いですよ！！というか、ありがとうございます！！ (2022年6月3日 6時) (レス) id: 599dfade38 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 蒼月さん» 自分のペースで頑張ってください！！ 友達にもオススメしても良いですか？？ 友達めっちゃハリポタ好きでwww (2022年6月3日 0時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼月 | 作成日時：2022年5月22日 1時
