壊れても (ページ45)

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藤原side

ダンスレッスンだから居るはずがないと思ってしまっていた。

大橋は負けるに決まっている勝負に挑み、後ろに倒れた。

すぐに駆け寄ろうと思うも、体に力が入らない。

わんわん、と音なんてしていないのに、

彼のGlareの迫力のせいで耳に反響する音が聞こえる。

……気持ちいい。

抵抗するという考えすら思い浮かばず、

床に正座した。

メンバーが遠くなりプロデューサーさん、

いや、"Dom"しか見えなくなる。

俺に命令して、支配して。

空気まで揺らすGlareで俺は何も考えられなくなった。

プ「藤原くん。帰るよ。」

藤原「かえるって、、、どこにですか？おれの、、いえですか？でも、、」

プ「Shush(黙れ) Come(来い)」

あぁ、と情けない声が口から溢れて言う通りにしてしまう。

ふわふわと歩いて車の後部座席に乗る。

このときもSitDown(座れ)とCommandで言われた。

彼が1秒でも目を向けてくれれば、

Glareで俺の脳はとろけたようになってしまう。

気持ちがいい。とても。

車から降りても、部屋に入っても、

Commandで俺は指示された。

そして、それに快楽を感じている自分が居るのは事実だ。

プ「Kneel(跪け)」

ソファに腰掛ける彼の足元に正座する。

プ「あぁそうや。スマホ、Pass(寄越せ)」

俺は大人しくポケットからスマホを取り出して渡す。

プ「ようやく大人しくなってくれたわ(笑)
GoodBoy(いい子)」

俺の目を見て褒めてくれた。

腰が砕けるんじゃないかというほど気持ちがいい。

緩んでしまった俺の顔を見て満足気に言う。

プ「だから言ったやん。Subごときが逆らえへん、って。俺の言う通りやったやろ？」

そう。俺みたいなSubが逆らえるわけなかったのだ。

支配されているのはこんなにも気持ちがいいのだから。

本能に身を任せるのはこんなに心地良いのだから。。。