世界で一番大切にします【JN】 (ページ7)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:325,789 hit

7 ページ7

Y「当たり前だ。」

RM「ちょっと待って、説明してもらえる？」

頭を抱えたナムヒョンがどしん、とソファに座り込んだので俺たちも続いて座る。

『……私たち、血の繋がりは無いんです。ユンギの父親と私の母が再婚同士で…私たちは互いの連れ子なんです。』

RM「…知らなかった…。」

Y「練習生になるずっと前の事だ。」

H「だからって…一言も今まで…あー。日本にもライブに行ってたのに…。」

Y「………。」

『父と母は今は日本とソウルの家を行き来していて、ちょうど日本にいるんです…なので実家にも帰れなくて…。』

T「…俺たちの口論は何だったの…妹だってすぐ教えてくれたらヒョン…。」

Y「…変な虫がつかないようにする為だ。」

T「え！俺たちの事！？」

Y「当たり前だろー！お前らだって年頃の男なんだから危険がないとは言えないだろ！わざわざそんな教えなくていい事自分から言うかよ！」

T「ひど！」

『ほんとすみません……。』

RM「いや、Aちゃんが謝る事じゃ無い。俺たちも確認しないで早とちりしたようなものだし。」

…確かに。

ちゃんと確認してない…けどさっきから出てるよね【彼女】って言葉。

Aちゃんはそれで気付いたけどユンギヒョンはスルーしてるとしか思えない。

わざと？

H「それにしても随分と大事にしてるんだな、仲良いっていうか…本当の兄妹だって大人になったら疎遠になってもおかしくないのに。」

『…父が早くに亡くなって…でも母がいるから寂しくないって、そう思ってきました。でも今の父とユンギと家族になって、あぁやっぱり寂しかったんだって…。

満たされなかったものに気づこうとしなかっただけなんだって感じました。ずっと必要としていた人に出会えたような、そんな感じなんです。だから私、ユンギにべったり甘えるようになってしまって……。』

JK「ヒョン、面倒見良いもんね。」

Y「…別に。」

カチャン…ガチャ

キッチンの方を覗くと、ジンヒョンが床に座って何かしていた。

T「ジニヒョン？あ、お皿！」

JN「はは、ちょっと落としちゃった…っ！」

T「あっ！ちょっ、ジニヒョン血！」

俺の方を見ながら破片に手を伸ばしたジニヒョンは、そのまま指を切ってしまった。