31 ページ31
『ふぅ…。』
予定通り、みんなが帰ってくる前にベッドで眠ったので今朝もばつぐんに早起きした。
簡単な朝ごはんを作って、また職場に一番乗り。
我ながら健康的で充実した毎日だと思う。
掃除をしてパソコンを立ち上げて。
コーヒーを入れて。
朝活。
「ユ……あ、すみません。」
『はいっ！』
振り返ると背の高い男性が立っていた。
「あの、カン・ユリさんは…。」
『まだいらしてないと思います。』
「そうですか…じゃあこれ、渡しておいてもらえますか？あと、今日の夜は空けておくよう伝えて下さい。」
『はい、わかりました。お名前お伺いしてもよろしいですか？』
「え、僕の名前ですか？」
『…は、はい…どなたからの伝言か…把握しておかないと…。』
「あ、あぁ！そうですよね、すみません。ヒョヌから、と伝えていただければわかります。」
『わかりました、お預かりします。』
資料を受け取って見送ろうと思ったけど、そのまま動かないヒョヌさん。
HW「…いい香りですね、コーヒー…僕にもいただけますか？」
『あ、はい！今ご用意しますね。』
コーヒーを淹れて手渡すと、すんすんと香りを嗅いでにっこり笑うヒョヌさん。
この人とってもモテそうだなぁ…。
HW「ありがとうございます。初めてお目にかかりますよね？新人さんですか？」
『はい、日本からプロモーションの為に異動してきました。』
HW「そうだったんだ、忙しくて大変だろうけど会社にとって一大イベントになる仕事だからよろしくね。」
『はい、頑張ります！こちらこそよろしくお願いします。』
HW「日本からっていう事は日本人？何か困ってる事はない？」
『いえ、皆さんとても良くしていただいて…有り難いくらいです。』
HW「そう、それなら良かった。もし何かあったらユリさんに頼ると良いよ、彼女はとても面倒見が良いからね。」
『はい、とてもお世話になってます。これからもユリさんを見習って頑張ります！』
HW「でも気をつけてね、敵に回すととっても怖いから…。」
ユリ「誰が怖いですって？」
HW「わ！ユリ！いたの！？」
ユリ「邪魔だからどいてくれる？オフィスに入れないわよ。」
『おはようございます。』
ユリ「Aおはよう、……用が済んだらさっさと戻ってくれる？」
HW「はー怖い怖い、わかったよ。…またねAさん。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 638人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そー | 作成日時：2019年10月13日 21時
