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かといって別にAちゃんを何が何でも振り向かせたいとか奪いたいとかそんな展開は望んでない。
俺にとってユンギだって特別な人だ。
メンバー、仲間、友達、家族…。
大切な大切な存在なんだ。
ここはもう、ふわふわとはっきりとしないこの不思議な気持ちが消滅してくれるのを待とう。
特別大切な2人が幸せならそれで良いじゃないか。
平和じゃないか。
食べ終わったスープのカップに蓋をしてゴミ箱へ捨てる。
芽生えかけたこの気持ちもその中へ入れて…。
大丈夫、可愛い妹だと思おう。
メンバーの家族なんだもん、俺の家族同然！
T「…ジニヒョン？」
JN「任せておけテヒョナ。」
T「は？」
JN「お前に男キムソクジンを見せてやるからな！」
T「………。」
.
.
.
.
目が早く覚めてしまった。
ユンギは約束通り一緒に寝てくれた。
…疲れてるんだろうな。
すやすやと気持ち良さそうに寝ていて、私はその寝顔を眺めているだけで胸いっぱいで眠れなかった。
気づいたら外が明るくなっていて。
ユンギを起こさないようにそおっと部屋を出た。
今朝はトーストにしようか。
お肉挟んだらテヒョンさん喜ぶかな。
フルーツもあったほうが良いよね。
ジミンさん何好きかな…。
冷蔵庫とにらめっこ。
ソクジンさんが料理するからなのか、補充が良くされてる食材。
エプロンをつけて野菜を切る。
お母さんの仕事が遅い日は私がご飯を作る事が多かった。
ユンギもお父さんが仕事の日は同じだったみたいで、料理が上手だった。
ユンギのチゲも美味しいんだよね。
食べたいな。
学生の頃を思い出すと胸の奥がきゅうっとする。
その思い出す相手が……ユンギ。
お付き合いしてた彼じゃなくてユンギだから本当まいる…。
私の人生の大半にはユンギがいる。
これからもずっとそうだと思う。
『……はぁ〜。』
「……どうしたの？」
『ひゃ！？』
び、び、びっくりした。
振り返ればソクジンさんがカウンターの外に立っていた。
可愛い柄のパジャマだな…。
あ、アルパカ？このエプロンにもいる…。
JN「ごめんね、おはようって言ったんだけど聞こえてないみたいだったから…。」
『いえ、すみませんぼーっとして、おはようございます。』
JN「朝ごはん作ってくれてたの？」
『はい。』
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作者名：そー | 作成日時：2019年10月13日 21時
