96 ページ4
side:You
何度も抱きしめ合って何度もキスをして
気がつけば日付が変わる時間になって
「...そろそろだね」
真「...おん」
.
どちらともなく手を取り合って
いつもより小さな歩幅
離れることを躊躇う体
.
冷たい幻想的な世界から帰ってきて
部屋まで真司郎が送ってくれた
.
何を言えばいいのか分からなくて
寂しくて、今日だけは離れたくなくて
思わず俯いてしまう
.
真「千晃と宇野ちゃんはおる?」
「え?」
そう言われて中を確認したら
2人の姿は無かった
「...いない」
.
真司郎は嬉しそうに笑って
真「...お邪魔しまーす」
私をくぐり抜けて部屋に侵入して
ぽんっとベットにダイブして
真「やっぱりふかふかやなぁ〜」
.
布団の隙間からちょこんと顔を出して
真「A」
優しく名前を呼んでくれる
.
真「おいで?」
大きく手を広げて
穏やかな表情で私を待っててくれるから
「...仕方ないなぁ」
その腕に飛び込めば
ぎゅっと抱きしめられてベットに倒れ込む
.
真「...小さい体やな」
「うるさい」
.
真司郎の胸に鼻をこすりつけて
心地の良い匂いが好きだなって
.
真「今日はゆっくり休めそうやな」
.
「...まさかここで寝るつもり?」
真「もちろん」
何の悪気もなしに
当たり前みたいに答える姿に笑いそうになって
「...あとで実彩子たちに怒られるなぁ」
受け入れちゃう私も相当、真司郎に弱いみたい
真「その時は一緒に怒られたるよ」
.
私の肩に顔を埋める真司郎
私も甘えるみたいに体を擦り寄せて
.
「真司郎」
その名前を呼べば真っ直ぐ私を見てくれる
.
幸せすぎて、少し怖くなる
.
「...真司郎のこと、もっとたくさん知りたい」
.
「真司郎の分かることも分からないことも全部」
「私だけが知っていたいの」
.
真司郎の首元に自ら唇を寄せる
唇に感じる肌特有の柔らかさ
大好きな真司郎の香り
.
好き、愛しい
そんな言葉が溢れていく
.
553人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
fuka(プロフ) - お疲れ様です! 看護学科は大変だとよく聞きますが、ご自身のペースで無理なく更新してくださいね! 楽しみに待ってます! (2019年10月31日 0時) (レス) id: 0f2ddad342 (このIDを非表示/違反報告)
ninosakusho(プロフ) - 更新ありがとうございます!看護学科忙しいってききますから、実習やら実習で、、、無理なさらない程度に。でも更新楽しみにしています! (2019年10月27日 1時) (レス) id: c449598a4b (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - いつも読まさせてもらってます!更新されて凄く嬉しいです!!また楽しみにしています(*^^*) (2019年10月26日 16時) (レス) id: 17c290eaf4 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - 続きがとても気になります!更新が停止されているようですがもう更新する予定は無いですか?本当に好きなお話なので楽しみにしています。 (2019年4月12日 23時) (レス) id: 24b6abba60 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 続きが気になります(^^)楽しみにしています! (2019年3月27日 23時) (レス) id: d99a6c5dd5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なな | 作成日時:2018年7月28日 13時