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12月上旬、辺りには見慣れない景色
どこまでも続く古き良き日本の雰囲気
心無しかいつもより空も澄んでいる気がする
実「テンションあがる!」
「景色も綺麗!」
千「美味しい物たくさん食べようね!」
.
光「女子たちテンション上がりすぎ(笑)」
真「そうやで」
隆「でも確かに景色綺麗だよね」
光「風情あるよな」
真「そうなん?見慣れとるから分からんな」
私たちは今、修学旅行で京都に来ている
京都に着いた途端
テンションが上がる女子と冷静に後ろから見守る男子
実「早く観光しよ!」
光「残念、今日はまずホテルに行くよ」
千「ホテル行ったら何するの?」
隆「お風呂入ってご飯だよ」
「今日はそれだけか...」
真「また明日やね」
.
余韻に浸る間もなくクラスのバスに乗せられて
私の隣はもちろん真司郎だ
「京都とか楽しみすぎる...」
真「俺は何も楽しみ無いわ(笑)」
「どっちかって言うと里帰りだもんね」
真「そうやな(笑)」
.
真「...まぁ、でも一つだけ楽しみなのは」
真「4日間もAと一緒にいられることやな」
.
馬鹿みたいに嬉しそうに笑って
私の右手を左手で握りしめる
.
「...色んなところ案内してね」
私もその手をぎゅっと握り返した
.
あっという間にホテルに到着して
クラスみんなテンションが急上昇して
その理由は一つ、泊まるホテルの豪華さ
実「すごい!広い!綺麗!」
千「ここに4日間とか最高!」
「ありがとう、先生達!感謝!」
光「ほら、荷物運ぶよ」
日高くんに促されて
頬が緩みながらも自分の荷物に手をかける
.
「えぇ...お、重すぎ...」
昨日の自分を恨みたい
張り切ってトランクに詰め込みすぎてしまった
.
「(...頑張るしかない)」
気合を入れて荷物を運ぼうとしたら
隣からたくましい腕が伸びて
いとも簡単にとられた私のトランク
「ちょっと...重いでしょ?」
真「これくらい軽いもんやって」
「いいよ、自分で持てるもん」
.
ぐいっと引っ張っても珍しく真司郎は譲ってくれなくて
真「自分の彼女の持ち物くらい持たせてや」
.
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キキ(プロフ) - ななさんの作品どれも好きでSorry,I...の続きが気になります!ツイッターもフォローさせていただいてます!これからも更新頑張ってください!! (2018年7月28日 7時) (レス) id: 3834e8eb4b (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 最近ずっとSorry I(2)が更新されないからどうしたんだろうと・・・と思ってました。でも次の移行準備だったんですね!!楽しみにしてます!! (2018年7月28日 1時) (レス) id: 15ac7074ef (このIDを非表示/違反報告)
みかん - いいところでストーリーが終わってしまうと続きが早く読みたいです (2018年7月17日 23時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 早く続きみたいです!! (2018年7月15日 21時) (レス) id: 15ac7074ef (このIDを非表示/違反報告)
たかじろ(プロフ) - このお話めっちゃ好きでずっと読ませてもらってます!!更新頑張ってください!!! (2018年7月14日 23時) (レス) id: 20feef4c7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2018年4月22日 14時