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Episode103 ページ5

部屋に入った時には、もう男は気を失ってた。
太宰にも何が起きたのかわからねぇようだったが、とりあえず縛った。
のに、目を覚ましたAが縄を解きやがる。

中也は訳もわからないまま、Aに続いて意識が混濁している様子のブライアンを追った。

先程の部屋に入ると、ブライアンはリチャードに淡々と告げる。

「僕は組織のトップを降りて、後はお父様に任せます。重要なデータは全て僕の書斎のパソコンに入っています。パスワードは『jane0929』」

パスワードを聞いたAは、あからさまに嫌な顔をする。

「きゅ、急にどうしたのじゃ?」

A以外の三人は驚きを隠せない。

「もともとはお爺様が仕切っていた組織ですし、この男に心酔するような部下もいないのでしょう?引き継ぎに何か問題はありますか?」

明らかに以前とは口調の異なる話し方。
リチャードが自分の祖父だという認識がある。

A、記憶が戻ったのか…。

何となくそんな気はしていたが、どうしても複雑な気持ちになってしまう。
それは太宰も同じようだ。

「お爺様?」

あまりに急すぎる展開に、頭が追いつかないのか、リチャードは呆然と突っ立っている。

「あ、あぁ。問題はないが。」

リチャードの言葉に満足したAは、俊敏な動きでブライアンに馬乗りになる。

「ジェーン!?」

「止めないで。」

リチャードの叫びにも、Aは顔色一つ変えず、正気のない死んだ目で、ブライアンを見つめ続ける。

「意識がないのは残念だけれど、今しかチャンスはないのだから仕方ありませんわ。それに……躊躇ってしまうかもしれないから。」

最後の方の言葉は上手く聞き取れなかったが、Aの瞳が揺れたのを、中也は見逃さなかった。

もう、誰もAを止めない。
ブライアンも抵抗しない。

Aはナイフを振りかざし







そのままブライアンの首を掻き切った。

部屋に鮮血が散る。

Aの髪は血に染まる。

復讐を果たしたAは、人形のように動かなかった。

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noel(プロフ) - 星猫さん» いえいえ、ありがとうございます (2020年4月14日 19時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみませんです;;更新頑張って下さいね。 (2020年4月14日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
noel(プロフ) - 星猫さん» お誘いは凄く嬉しいんですが、今年受験生でして…。コロナのせいで今が暇なだけなので、他の方と合作は厳しそうです。誘っていただいてありがとうございます。すみません!! (2020年4月13日 22時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか? (2020年4月13日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ぬい(プロフ) - noelさん» うれしいです! 楽しみにしてます (2020年4月11日 14時) (レス) id: 1f95c5a6f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:noel | 作成日時:2020年4月8日 17時

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