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頭脳集団と心配事 ページ4

「ご紹介します。新ライターの鈴木Aちゃんです。」


深々と頭を下げる。


集まる視線は、とても温かくて、少し安心した。


だって、伊沢さんの率いる集団なんて絶対、皆頭脳明晰だもの。


正直どんな人がいるか分からなくて怯えていた。


「で、Aちゃん。この人達は、QuizKnockのライター。」


QuizKnockがわからなかった私に伊沢さんは詳しく説明してくださった。


QuizKnockとは、クイズを題材とするWebメディアであること、YouTube活動も行っていること。


そして今は会社と化していて、伊沢さんはそのCEO、最高経営責任者であること。


そんな逸材の集まりの中に入れていただけるのが嬉しくて、ワクワクした。


「よろしくお願いします!」


QuizKnockライターの皆さんは、大きな声で挨拶した私に拍手をおくってくださった。




「じゃあ、仕事内容を伝えるから、Aちゃん、ちょっとこっちに来てくれる?」


「はい!」


伊沢さんは、薄型のパソコンを開くと、Webの編集ページを指さした。


「このページで、記事を編集できるから、記事を書いたら、僕に見せてくれる?
この記事はみんなに面白いと思って貰うために精度を良くしていかないといけないから。」


面白い記事...か。


「あの、伊沢さん。面白いと思われる記事って、具体的に何をかけばいいんでしょうか?」


文系だけど理系もできる、みたいなお姉ちゃんと違って、私は文系が苦手だ。


お姉ちゃんは、理系と文系で、文系の方に魅力を見出したから、文系に進んだんだ。


対する私は、理系しかできなかったから、それを極めてやろうとお姉ちゃんへの対抗心で、数学を頑張った。


うーん...訂正。数学に魅了された、が正解。


でも結局文系は出来ないまま。


国語なんて一番出来ない。


他人の気持ちを汲むみたいなのが苦手。


「うーん...そっか。じゃあさ、Aちゃんが今一番魅力的に思っているのって何?」


それはもう一択。


「数学です。」


その言葉に伊沢さんは微笑む。


「国際数学オリンピックのニュースみたよ。去年かな?金賞をとったのは。」


「見ててくださったんですね!嬉しいです。」


知らないわけないじゃない、と伊沢さん。


あの時は、伊沢さんに見てもらえるかなと思って、意地を張った。


お姉ちゃんに見てもらいたかったのもあったけど。



「じゃあさ、それについて書けばいいんだよ。」


数学のことについて...?

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そら(プロフ) - おーちゃんさん» ありがとうございます!最近スランプ気味?で行き詰まってます...。上手く文章に起こせなくて...。ゆっくり更新していこうと思います! (2019年10月26日 9時) (レス) id: 3ba3df2a95 (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃん - めっちゃ好きです。もう一つのやつも好きです。素晴らしすぎてすごいです。(語彙力崩壊) (2019年10月17日 20時) (レス) id: 23068de1a1 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - え!?よろしいんですか!?ぜひお願いします! (2019年9月11日 18時) (レス) id: 3ba3df2a95 (このIDを非表示/違反報告)
まるり - あの!イメージ画を描かせていただけませんか? (2019年9月10日 21時) (レス) id: b4df52275d (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - まるりさん» コメントありがとうございます!文才!?嬉しいです!ありがとうございます! (2019年9月3日 5時) (レス) id: 3ba3df2a95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月30日 18時

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