既視感（読むの面倒な人は、次のページで要約して作者が話すから、飛ばしちゃってくれ！ ページ32
そういえば、あのときも……
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
ー回想ー
小さい頃、お母さんが死んで
悲しくって、辛くって、
お父さんに元気がなくなっちゃって
知らない親戚の人に世話してもらったりで
親戚の人にも、お母さんがどうこうだの、お父さんがどうこうだの
悲しくなることばかり言われてた
でも、泣くと、皆が騒いでそれが嫌で
私はどうしても泣きたいとき、『恋山公園』っていうところに行った
真ん中に大きな山があるの
あまり、広いとはいえないところだったけど、私は唯一の心の寄りばでとてもそこが好きだった
それで、ある日…
『だいじょうぶ？』
そのときの私と同じくらいの男の子が声をかけてきた
一人で泣きわめく私を心配して声をかけてくれる人はいた
だけど、そのときの私と同じくらいの子は初めてだった
『ｯ…ほおっといて』
そんな言葉を言ったっけなぁ
そのときの私、つんつんしてたからなぁ……
『かなしいんでしょ？』
男の子はそんな言葉を私にかけ、隣に座った
ずはりと、当てた
これかぁ既視感のやつは……
これじゃあ、泣けない、当時の私はそう思った
でも、何故か安心した
隣に誰かが居るっていうことに
『かえって……』
涙が溢れてきそうで小さな、本当に小さな声で言った
『ｳｯ……ｸﾞｽｯ、ﾌｪｯ……』
だけど、我慢できなくて私は泣き出してしまった
『…………』
そんな私に男の子は背中を無でて、私を安心させてくれたんだ
その後は、もう、それの繰り返し
いつもより沢山泣いて、帰る頃には目が腫れてしまってた
男の子とは、約束もしていなかったけど
私が泣きにいって、暫くすると
やってきて私を安心させてくれた
顔は涙ではっきりとは一度も見えたことがなかったけど
、
でも、私はその子がそのとき、間違いなく好きだったんだ
暫くして、お母さんと住んでいたところから引っ越した
それを機に公園には行かなくなってしまった
それから一度も行ったことがないけど、どうしたかなぁ、そう思ったときがあった
そのこと、奏斗に言ったんだよね
そしたら、ハッと顔して、なんだか分からないけど、自信なさげに『そっそれ、おれだよ！』って言ってきたんだ
だから、私は小さな頃から奏斗のことが好きだったんだ。優しいでしょ？
……そういえば奏斗と私付き合ってるのかな…？
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藍 - そらまめさん» あ、気付いてくれましたか！お役に立てて良かったです！ (2021年5月15日 19時) (
レス) id: b2dbb8d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - えっと...「優馬の心配 ページ16」って言う所から、「悠真」だったはずなのに､漢字が「優馬」になってます！ (2021年5月15日 19時) (レス) id: b2dbb8d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ(プロフ) - 藍さん» えっ！本当ですか!?すみません！えっと、どこか教えてくれませんか？自分でも探してみます……！言ってくれてありがとうございます！ (2021年5月2日 20時) (レス) id: 0df261d861 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - あの、ゆうまの漢字変わってませんか？ (2021年5月2日 18時) (レス) id: b2dbb8d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ(プロフ) - 彩華さん» ありがとうございます！めちゃくちゃ励みになります！ (2021年5月2日 12時) (レス) id: 0df261d861 (このIDを非表示/違反報告)
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