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サクラと俺 ページ43

「おはようございます。今日は……」


この声……うそだろ?


タオルを取り振り返ると



ガシャーン
とバケツを落としたのは



「A……?」


名前を呼ぶと一瞬…
俺を切なそうに見つめた

その顔を見つめると胸の奥が痛い


だが、すぐに暗い瞳に戻り
「おはようございます」
と言うと下を向きバケツを見つめてる


俺がマネージャーやってるのかと聞いても
黙って答えてくれない。
それどころか
「失礼します」と、
よそよそしく立ち去ろうとした。

ここで逃したら……
本能的に手が伸びAを捕まえる。

「A……」

名前を呼ぶと
肩を震わせ
「忘れようとしてるのに……」
衝撃的な事を言われる。

瞬間この数年の自分の行いを悔いた




Aは、俺から離れていかない




完全に自惚れていた。

その後…
更に追い討ちをかけるように
岡崎がやって来て、

二人は仲良さそうに話をし始める。

それを見ていた俺の中に

ドロドロとした黒い感情が溢れてきた。
なんだ?これは……
嫉妬か……

岡崎がAをチームの元に行かせたあと
俺に言った。


「不死川、久しぶり。俺……
花泉の事好きだから。
この間告白した」

……は?
マジか……

それを聞いた俺は
考えるより先に口に出していた

「は?お前には、やらねぇ。」

岡崎はフッと笑うと
「やっぱりな……。
でも、俺は諦めないからな
俺なら、あいつを笑顔にする自信がある」

「じゃ、試合、負けねぇから!」

爽やかに去っていきやがった。
何かと燗に触るやつだ。


絶対ぇ負けねえよ


試合が終わったら……
まずはAに謝りたい

試合が終わり俺はAを呼び止めた
走ってあいつの元へ行き、
引き寄せた。

謝り、どうして離れていたのか
説明したかった。

だが、

「謝りたいのは、私に対する罪悪感から」

といい放たれる。

違う…違うんだ。

そう言おうとしたとき


「実弥くん?何してるの?」
サクラに見つかった。

Aは、サクラを彼女と思ったようだ
震える口元で必死に笑顔を作り
俺から離れていく……

追いかけようとする俺を
引き留めたのは
サクラだった。


罪悪感…重くのし掛かる。


俺は……Aを忘れるために、
サクラを利用しようとした。
俺は……最低だな。

「今の子は?相手チームのマネージャーだよね?」

「俺の……幼馴染みだ…」

俺の表情を見てサクラは気づいたのか?

「私は…実弥くんが好き。
誰にも渡したくない」

サクラと俺→←サクラと俺



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えのき(プロフ) - 巴さん» はじめまして!コメントありがとうございます。この先はハードにはいかない予定です( *´艸)なんせ前半がハードだったもので(*_*)こっからは甘々になるかなーと( *´艸) (2021年3月15日 22時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 凪子さん» 返信遅くてごめんなさい(;_;)泣いてくれたのね(;_;)この先は実弥さんに頑張ってもらいます! (2021年3月15日 22時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
- このまま甘々、ラブラブで終わって欲しいけどサクラちゃん黙ってないよね?反撃はお手柔らかに…ヒロインより先に私の心が折れてしまう。 (2021年3月15日 22時) (レス) id: 7c1fbdaf37 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 朝から泣かせるんじゃねェ!!やっぱり実弥さんはカッコいい&優しいのだ!!! (2021年3月10日 7時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 凪子さん» ここらでお互い正直になってもらわないと、書いてる方も身が持たない(;_;) (2021年3月9日 18時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えのき | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2021年3月1日 22時

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