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家に帰り部屋から開くことのない実弥の部屋の窓を見つめる


ーA、手を伸ばしてー



思い出すのは、実弥との楽しい思い出

実弥に抱きしめられた甘い時間

思い浮かぶたびに

心臓を鷲掴みにされたような痛みで

息が苦しくなる。

切なくて

寂しくて

実弥に会いたくなる。


唇を噛み締め肩を震わせてると
さゆりが部屋に入ってきた。
「A?ごはん…」
様子のおかしい私に驚き
「どうしたの?大丈夫?」
声をかけてきた。

「さゆり…私、実弥に嫌われちゃったみたい」
笑顔を作ろと必死になる私に
「え?どうゆうこと?何で?」
驚くさゆり
「わか…んない」
泣き崩れる私。

「実弥…どうしてなんだよ…」

さゆりは、泣きじゃくる私にそれ以上何も言わず抱きしめてくれた。


☆☆☆☆


あれ?寝ちゃったのか…
気がつくと、さゆりは居なかった。

ご飯食べたくないな…
そのままベッドで横になっていると

泣きつかれそのまま寝てしまう。




次の日

学校へ行くと

タイミング悪い…目の前に実弥がいた。
あれ?頬が赤いような気が……

どうしたのかな…

つい、目で実弥を追ってしまう。
私に気がつくと、
背を向けてられてしまった。



はぁ、へこむなぁ

「A?」

振り返ると、天元がいた

「おはよ。天元今日は、早いね?」
ニコッと笑うと

私の前に来てすれ違い様に
「今日、一緒に帰るぞー」
頭をポンポンする

「え?あ!天元?」
天元の後ろ姿を見ると
片手をヒラヒラ振っていた

さゆりが何か言ったのかな……
天元の優しさが身に染みる



「実弥くんと、なんかあったの?」
まゆが聞いてきた。
「あの事件以来実弥と話が出来なくて……よくわからないけど、私、嫌われちゃったみたい」

「めんどくさくなったのかもね?色々有りすぎて。」
寂しく笑う。

「そんな……Aは、なにもしてないじゃん」
まゆが泣きそうな顔で私に言う。

優しいな。まゆは。

「ありがとう。大丈夫だよ…
私……忘れるから」

少しずつ忘れるんだ

気持ちに蓋をしよう

☆☆☆☆

放課後、廊下が騒がしくなる
キャー、宇随先輩だ!

天元が来た。

「A?さゆり?帰るぞー」

わざわざ迎えに来なくても…

でも私を気遣ってのこと。

嬉しいな。
ニコニコしていると
私に聞いてくる

「お?そんなに見つめて俺様に惚れたのか?」

「いえ、それはありません」
即座に言うと

「おい即答かよ!」

「ぎゃはは!天元…ダサッ」
さゆりに笑われてる

私、この二人に救われるよ

少し大人になった→←避けられてるの?



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えのき(プロフ) - 巴さん» はじめまして!コメントありがとうございます。この先はハードにはいかない予定です( *´艸)なんせ前半がハードだったもので(*_*)こっからは甘々になるかなーと( *´艸) (2021年3月15日 22時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 凪子さん» 返信遅くてごめんなさい(;_;)泣いてくれたのね(;_;)この先は実弥さんに頑張ってもらいます! (2021年3月15日 22時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
- このまま甘々、ラブラブで終わって欲しいけどサクラちゃん黙ってないよね?反撃はお手柔らかに…ヒロインより先に私の心が折れてしまう。 (2021年3月15日 22時) (レス) id: 7c1fbdaf37 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 朝から泣かせるんじゃねェ!!やっぱり実弥さんはカッコいい&優しいのだ!!! (2021年3月10日 7時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 凪子さん» ここらでお互い正直になってもらわないと、書いてる方も身が持たない(;_;) (2021年3月9日 18時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えのき | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2021年3月1日 22時

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