幼なじみの彼と彼について 2

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人気のない教室に押し込まれる。

「私は……話すことありません」

勇気を振り絞って言う。
皆にもう迷惑かけたくない。

「あんたさ、実弥くんだけじゃなく、宇髄先輩にまで手ぇ出してんの？」

「おとなしそうな顔して…どうやって取り入ったの？」

「違います！天元は……」
必死に抵抗する。
「うわ！先輩の事、天元って……図々しくない？」

「だから……幼馴染みだからっ！」

「煩いなあ……生意気なんだよ…あんた…」
髪を掴み引っ張る。
「痛い！やめて……私が何をしたんですか？」

「はぁ？何をした？目障りなんだよ。」

「あんたみたいなブスを、どうして実弥くんや、宇髄先輩がかばうんだよ！」


ブチブチ髪が抜ける
「この綺麗な髪、切っちゃう？」
クスクス笑う女子達

「ハサミハサミ〜。誰か持ってない？」

「可愛く切ったら写真撮っちゃう？」

「やめて…どうしてここまでするの？」

彩也香が私の前に来た。
「実弥くんと別れるなら…許してあげる」

「そんな事……しない……」
彩也香を睨む。

私の様子を見てクスクスっと笑うと
「花泉さん、坊主になりたいみたいだよー？」

「早く皆で押さえて？やっちゃおうよ」

何人かが身体を押さえこみ、彩也香がハサミを近づける。

「おとなしく言うこと聞いてりゃ、こんなことにならなかったのにね？ざーんねん」





やだ！！





近づく彩也香に目を瞑った

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