幼なじみの彼と彼について 2

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さゆりがずっと一緒にいるから？
何事もなく過ごす。
まゆにも事情を話した。

「ねぇ、でもさ、彩也香が納得してないだろうからさ、また何かしてこないか心配だよ。あのグループの１人って、良くない噂ある子じゃん？」

うん、知ってる……
とにかく、私は目立たないよう静かに過ごす事しか考えてないのに……

教室前がざわつく。

ん？なんだろう……

「きゃあ……宇随先輩が来てる！」
「え？どこどこ？」
「かっこいい！」
「どうして1年の教室に来てるの？？」
「誰に用事なの？」
周りの女子は、興味深々。

気がつけば隣のクラスの女子まで
騒ぎで廊下へ集まってきた。

「おーい！A？」
教室入口で爽やかな笑顔でドアにもたれかかる
天元は……本当にかっこいい。


……じゃなくて！！！


「ねぇ、天元、何しに来たの？目立つからさ…」

廊下をチラっと見ると、彩也香達が見ていた。
ヤバい……？

長身の天元が私の身長に合わせてかがみ、
顔を覗きこみながら
「お前の顔、見に来たらだめか？」
そっと私の頭を撫でる。


何でも様になる天元。
イケメンだわ……



いや、そうじゃなくて！！




「天元？ごめん、彩也香達が見てるから…
お願い、帰ってくれない？」

手を合わせ必死に頭を下げる私を見て

「なんだよ、せっかく様子見に来てやったのによ、冷てぇなぁ…、」
更に顔を近づけてくる。
「天元？近い！」
ジトッと見ると

仕方ないという顔し、
「わかったわかった！またな？」
ニカッっと笑い
両手を上げながら渋々帰っていく。

はぁぁ……天元……
1年の教室前は大変な騒ぎになってしまったじゃないか……
天元……なんでも祭りにしないでください…


天元が帰ってから聞いてくる。
「さゆり達ってどうしてイケメンばかりと幼馴染みなの？」
まゆが聞いてきた。

「はぁ？そんなの知らないわよ？だいたい…天元をイケメンとか思わないし」
さゆりは、笑いながら言う。

「ねぇA？天元さ。あんたと話が出来るようになって、浮かれてんのかな？
なんだかこの状況を楽しんでない？」
さゆりが私に言った。

「だよね…」
気持ちは嬉しいけど…

廊下をチラッとみると、
彩也香のグループ何人かが私を睨んでいた。

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