信じるということ ページ34
キッチンへ行くと
不安に押し潰されそうになる
実弥に気づかれないように、むせび泣く
気持ちを落ち着かせて、料理を並べて
実弥を呼ぶ。
『ご飯だよー』
「今日は何の日だ?」
並べられた料理の品数に驚く実弥
『何でもない日。気合い入れすぎちゃって……へへ』
『食べよ?』
「あぁ、いただきます」
驚きながらもパクパクと食べてくれる実弥。
「うめぇ!」
『良かった。いっぱい食べてね?』
食事が終わり寛いでいると
「A…あのな、今週末出張になった。」
「姉妹校で研究授業なんだが、遠方だから前日に行くことになったから。」
『そう、じゃあ、荷物用意しておかないとね』
「ああ、頼むな」
『実弥1人なの?』
「あ…あぁ。そうだ」
『そっかぁ、寂しくなったら夜電話するね?
ビデオ電話しよ?』
「そうだな。風花の顔もみたいし。」
『お土産買ってきてよ?』
「わかったわかった」
「まぁま……ふぇ…」
『風花?起きた?
まんま食べるかな?』
抱き上げてダイニングに連れてくる
「まんま!!まんま!!」
用意した離乳食をクチャクチャにしながら
自分で食べる風花。
顔のまわりも大変なことになってる。
『ずいぶんと、自我が目覚めたね、ご飯手伝うと怒るもん。』
「ああ……成長したなァ……後片付け大変だけどなァ、クク……」
『本当だよー』
二人で食事奮闘中の娘を眺める
「なぁ……A…何があったかわからねぇが……」
『ん?』
「絶対に大丈夫だからな。オレを信じてくれ。」
『何言ってるの?私は実弥を信じてるよ?』
話を遮るかのように
食事を堪能した風花がどろどろの手で
実弥に抱っこを催促している
「ぱぁぱ〜」
『あ〜あ〜、ててをふきふきしようかぁ』
「やぁや!」嫌がる風花
『あ!だめだめ!こら!ちゃんと拭かせて?』
「ぷっ!どろどろでも大丈夫だァ、風花おいで」
そういうと抱っこする実弥。
でもね……?それ……納豆ですよ?フフフ
「うわぁ〜!その手で髪触るなぁ!!」
ねばねばの手で顔と髪をひっぱりまくる風花
『あはは!そのままお風呂だね』
二人はそのままお風呂へ直行した
……はぁ…。
静かになると、また余計な事を考えてしまう。
出張は、本当に1人?
まさか…あの人いないよね?
ダメダメ!実弥を信じなきゃ。
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まゆまゆの実 - 実弥が一番好きなので続き楽しみにしてます!玄弥も好きです、玄弥のも作って欲しいです (2021年1月21日 1時) (レス) id: 442319c796 (このIDを非表示/違反報告)
croixdusud04231(プロフ) - 更新楽しみにしてます(^-^)これからも頑張ってください(#^.^#) (2021年1月19日 18時) (レス) id: 54851fbd9e (このIDを非表示/違反報告)
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