風の奥様は大学生2

やっと逢えたね ページ20

分娩室に入り、

分娩台に座ると、色々な装置をつけられる。

実弥は、着替えて私の隣で手を握っている

「A…頑張れ」

「不死川さん、赤ちゃんが苦しいから息を吸って？」

『うぅ……』

私は朦朧として、息を吸う行為すら簡単にできず
酸素マスクをつけられた

どれだけ時間が経ったのだろう……

「不死川さん、頭が出てきましたよ？」

「あと少し……」

「短く息をはいてー」

『はっはっはっはっ……』


！！！



おぎゃあ……おぎゃあ……



「おめでとうございます。女の赤ちゃんですよ」

実「…………。あ…ありがと…ございま…す」

『ありがとう…ございます……』


赤ちゃんを腹の上に乗せてもらう
カンガルーケア……


『か……わいい…はじめまして？風花……』


小さな小さな命……をそっと抱いた


実弥も泣いている……


風花…

私たちは……あなたに逢えたこの瞬間を一生忘れないよ



パパとママを選んで生まれてきてくれて




ありがとう

奮闘→←陣痛

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す