蝶屋敷 ページ36
***
「ですから私共がお連れします!」
「いや、俺が連れていく」
「ですが!!風柱様にその様な事をさせるわけには……」
「ア"?俺が連れて行くと何か不都合でもあンのか?」
「ヒィ!!決してその様な事は!!では、蟲柱様には、風柱様が直接お連れすると申し伝えます!失礼いたしましたぁーー!!」
「チッ…初めからそーしやいいンだろォがァ」
朝から黒頭巾の人達と押し問答…。
実弥に怯え、物凄い速さで去っていった。
あぁ…なんだか大変申し訳ない。
私のせいで怒られてる
たまらず実弥に言う。
「あ、あのぉ……私1人で大丈夫なので、自分で「るせェ!黙って俺の言う事聞けぇ…」…………ハイ……」
その後、挨拶しに行くと
椙「Aちゃん、元気でね?また…いつでもいらっしゃい?」
「はい……ありがとうございます」
椙「……でも…………お店の常連さんになんて説明しようかしら。Aちゃん目当てでいらしている殿方多かったからね?」
杉崎さんは実弥をチラリと見ながら言った。
椙「うふふ、ま、いいわ。不死川さん、Aちゃんをよろしくお願いしますね?」
実「…任せてください。…A、そろそろ行くぞォ」
「……はい。……元気になったらまた遊びにきます。椙崎さんもお元気で……本当にありがとうございました」
頭を下げ、店を出ようと歩きだすと呼び止められた。
椙「Aちゃん!!!」
椙崎さんの方に振り返ると、彼女に、ぎゅう……っと抱きしめられる。
「椙崎……さん?」
椙「…………辛かったら…いつでも帰ってらっしゃい。ここは、あなたの家よ?……ね?」
鼻をすすりながら私に言った。
本当に…母のように慕っていただけに
私も目頭が熱くなった。
「ありがとうございます。元気になったらまた、顔をだします」
椙崎さんと、先輩方数人に見送られカフェーを出る。
実弥は、私に合わせゆっくり歩いてくれた。
随分と、長い塀の横を歩き、門の前まで来ると
立ち止まった。
「着いたぜ」
ここが蝶屋敷なんだ。
またまた広いお屋敷だな…
キョロキョロとしていると実弥が言った。
「まずは胡蝶に悪ぃとこねェか診てもらおうぜ。今後の事はその後だな」
そして、中に入ると女の子が待っていた。
「話は聞いております。こちらへどうぞ!」
「ありがとうございます」
女の子に案内され診察室?に向かう。
あ…この匂い…
ふと正一さんを思い出し、胸がチクリ…と痛んだ。
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芳美(プロフ) - 前にメッセージありがとうございました♡読み始めたばかりで返事の仕方も分からず…(>_<)実弥のラスカルの画像も何故か消えてしまいました^^;これからも楽しみにしてますね♪ (2022年11月23日 18時) (レス) @page38 id: 7b568aa020 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 実弥LOVEさん» この作品を面白いと仰ってくださり本当にありがとうございます。とても嬉しいです。パスワードですが、すみません、誰でも閲覧できるこちらではお教え出来ないので、メッセージに問い合わせいただけたらと思います(^-^) (2022年5月18日 20時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE - 暁に風想ふ。凄く面白いです。この続編のパスワード教えて下さい。 (2022年5月18日 16時) (レス) @page50 id: 46d98ab23b (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - あのぅ....えのき様!私も占ツク作家デビューしたんですよ!鬼滅の内容で、「師範はご都合血鬼術と格闘中」っていうんですけどぉ....←さらっと宣伝すみません......ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです! (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - ひゃぁ....やっぱりえのき様の作品はどれも目から水の呼吸が止まりません....。過去作をもう一度読んでいるんですが、やはり同じところで...あぁ.....新しい発見や伏線回収でさらにキますね....。ありがとうございますぅ.....あぁ (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
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