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素直になるー実弥side ページ27

***


「A……おィ!聞こえねェのか?」

グッタリするAを抱きしめ必死に呼び掛けるが
反応がねェ。



「頼む……目ェ……覚ましてくれェ。クソッ……」






こんな事なら素直に気持ちを伝えておけば良かった





「おィ、いつまで寝てんだァ?起きろォ」


どうしたらお前は反応してくれる…?








.










.








Aの頬にそっと手を添え伝える。


「A、いいかァ?1回しか言わねェぞ?その耳かっぽじってよく聞けェ!!」


ピクリとも動かないAに続けて話し掛ける。


「昔から…しっかりしていて……世話焼きで。気ィ強ェくせに、泣き虫でな。俺が苦しい時…いつも俺の傍にいてくれた。どんだけ離れていても、俺の(ここ)から出ていかねェやつ…」




自然と抱きしめる手に力が入る。




「オメェが、どんな姿になろうが関係ねェ!
山崎A!!オメェしかいねェんだァ!!
嫁に行けねェなら俺が貰ってやらァ!!

だから…こんなとこでいつまでも寝てるンじゃねェ!
俺の為に笑ってくれ!俺の為に怒ってくれ!」









すぅ……と息を吸うと、部屋に響き渡る声で
叫んだ!

「Aが好きだァ!!
分かったか?分かったら早く起きろォ!!
ずっと俺の傍にいろォ!!
ちくしょう!!!」







宇「おーおー、言ってくれるねぇ?」

口笛を吹きながら見守る宇髄。






周りなんざァ、どうでも良かった。
今は、ただただAが目を覚ましてくれる事を
切に願った。





気がつけば涙が溢れ落ち、Aの頬にポタリ……と落ちた。瞬間…Aの指がピクリ……と動く。







.








「……ん…………」


「……A?気ィついたか?」



俺に抱きしめられていることに気づいたA。



「……ぇ?…どうして……?私…、先生といたはず……」







どうやら……何も覚えてないらしい。







「俺が分かるか?」


ぎゅうっと抱きしめる俺にかなり慌てるA。


「え?え?待って?どうして、私……」







Aは、店を出た後からの記憶が一切なかった。
……そして俺が想いを伝えた事も……









「覚えてないんかよォ……」

項垂れる俺の肩をポンポンと叩く宇随。



宇「まぁまぁ、不死川ちゃん、そう落ち込むな?
Aちゃんも、あの香枦で、本心言ってたんだしな?もう一押し頑張れよ?」







俺は頭をガシガシかきながら叫んだ。





「あああ!!くそがァ!」

悲しい髪飾り→←許さねェー実弥side



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥   
作品ジャンル:恋愛
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芳美(プロフ) - 前にメッセージありがとうございました♡読み始めたばかりで返事の仕方も分からず…(>_<)実弥のラスカルの画像も何故か消えてしまいました^^;これからも楽しみにしてますね♪ (2022年11月23日 18時) (レス) @page38 id: 7b568aa020 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 実弥LOVEさん» この作品を面白いと仰ってくださり本当にありがとうございます。とても嬉しいです。パスワードですが、すみません、誰でも閲覧できるこちらではお教え出来ないので、メッセージに問い合わせいただけたらと思います(^-^) (2022年5月18日 20時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE - 暁に風想ふ。凄く面白いです。この続編のパスワード教えて下さい。 (2022年5月18日 16時) (レス) @page50 id: 46d98ab23b (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - あのぅ....えのき様!私も占ツク作家デビューしたんですよ!鬼滅の内容で、「師範はご都合血鬼術と格闘中」っていうんですけどぉ....←さらっと宣伝すみません......ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです! (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)
しおちゃん - ひゃぁ....やっぱりえのき様の作品はどれも目から水の呼吸が止まりません....。過去作をもう一度読んでいるんですが、やはり同じところで...あぁ.....新しい発見や伏線回収でさらにキますね....。ありがとうございますぅ.....あぁ (2022年3月29日 22時) (レス) @page45 id: 00486be8b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えのき | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2021年10月17日 8時

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